■節子への挽歌1158:正しく素直な言葉が持つトゲ
虫歯を放置していたら、数日前から痛くなってきました。
昨日から痛みは激しくなり、食事も難しくなりました。
歯医者に行けばいいだけの話ですが、億劫です。
娘は風邪と違って虫歯は時間がたてば治るものではないといいますが、どうも気が乗りません。
まあ来週になったら行くことにしますが、どうも健康に気をつけようという気がどこかで薄れているのです。
テレビで、高齢者用の栄養剤の広告で、「健康が一番大事」などという言葉を聞くと心が痛みます。
健康を大事にして長生きしている人はうらやましいですが、これみよがしに健康が大事などといわれるとどうしても敗北感に襲われます。
「健康が一番大事」という言葉が、まさか人を傷つけるとは誰も思わないかもしれませんが、私のような人もいないとは限りません。
ひがみっぽくなっているのでしょうが、言葉は人を元気づけもすれば、傷つけもします。
しかし、これは他人事ではありません。
私も気がつかないままに、多くの人を傷つけてきているのでしょう。
節子は、いつも、修の言葉は素直すぎてきつい、と言っていました。
節子は慣れているからいいのですが、節子以外の人と私が話していたのを聞いていての感想です。
「健康が一番大事」と同じく、正しく素直な言葉ほど、人によっては傷つくのかもしれません。
私の言葉遣いを注意してくれる節子はもういません。
そのせいか、今週もいろいろ行き違いがあって、知人と何回かもめてしまいました。
私にしては極めてめずらしいことなのですが、やはり最近、対話能力が落ちているのかもしれません。
節子の写真を見ながら、自省するしかありません。
| 固定リンク
「妻への挽歌06」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌1200:節子がいない不幸(2010.12.15)
- ■節子への挽歌1199:柳原和子さんに何かあったのでしょうか(2010.12.14)
- ■節子への挽歌1198:私の仕事好きが節子は不満でした(2010.12.13)
- ■節子への挽歌1197:解けない難問(2010.12.12)
コメント