■民主党支持層は要するに無党派層なのでしょうか
昨日、松戸市の市会議員選挙がありました。
最近は市町村の選挙にまで最近は政党が出てくる時代になってきましたが、今回、民主党は11人が立候補し、なんと当選したのは2人だけだったそうです。
4人の現職も落選したそうです。
ある人は、民主党の衰退を示す歴史的な結果と伝えてきてくれました。
ちなみにみんなの党から出た新人2人はいずれも当選だったそうです。
国政レベルでの政党の人気にこれほど影響されることには驚きを感じます。
松戸市には自治がないのではないかとさえ思えます。
そもそも基礎自治体の議会を国会をモデルとして制度化したのが間違いだと私は思っていますが、それにしてもおかしな話です。
まあそれはそれとして、もう一つ気づいたことがあります。
それは、民主党支持層は結局は無党派層なのだということです。
確信を持って民主党を支持していたのではないのです。
民主党の政策はまさに曖昧で多様ですから、無党派層のとりあえずの受け皿だったのかもしれません。
つまり、そもそも民主党政権などと言うのは存在しなかったのです。
政権交代ではなく、政権崩壊と感じられるのも、そう考えると納得できます。
政権と言うものの意味合いが全く変わったのかもしれないのです。
そう考えてくると、今の日本は二大政党体制になっていないことに気づきます。
二大政党制などというのは20世紀の遺物だと考えている私にとっては、これは大きな発見です。
見せ掛けの二大政党制の実体はないのです。
これはうれしい発見です。
無党派層を政治に無関心の層と考えるのも間違いかもしれません。
政治への関心が高まっていくと、今の政党政治の限界が見えてきて、無党派層になっていく。
そして自らが主体的に考え出す。
ある時には自民党を、ある時には民主党を、使い込みながら、自らの考えを実現していく。
無党派層とは、実はそうした「したたかな市民」のことなのかもしれません。
やはり政党の時代は終わったのです。
ところが現実は基礎自治体にまで政党依存の主体性のない議員が増えているそうです。
政党のほうに顔を向けて、地域を見ない地方議員が増えているわけです。
日本には地方政府発想がありませんから、そうなってしまうのかもしれませんが、地域主権体制が育ってくれば、状況は変わるでしょう。
どこで反転するかな、地域住民の意識にかかっているように思います。
松戸市市民の選択は、単に民主党不人気、みんなの党人気の結果ではないと信じたいです。
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