« ■節子への挽歌1208:いのちの大きな循環 | トップページ | ■情報を閉じ込めるような管理はもうできません »

2010/12/24

■節子への挽歌1209:Happy Doll

節子
久しぶりに夜の銀座を歩きました。
私たちが歩いた頃とはまったく様変わりです。
なぜこんなにも華やいでいるのでしょうか。

銀座に行ったのは、銀座和光のショーウィンドウに飾られたHappy Dollたちを見にいったのです。
Happy Dollは、ホスピタルアートに取り組む高橋雅子さんたちのHappy Doll Projectから生まれました。
高橋さんたちは、5年前から全国の病院をまわり、患者さんたちと一緒に、願いと希望をのせた人形作りに取り組んできました。
5年目の今年は、全国7病院を巡回後、そこで生まれたHappy Dollたちをニューヨークで病気と闘う子どもたちに届けるために、2つの病院と会場にて初の海外プログラムを実現させたのですが、そこで活躍したHappy Dollたちが銀座に出現したというわけです。
Photo_2

残念ながら、その舞台も明日でおしまいです。
ぎりぎりのところで、何とか私もHappy Dollたちに会うことができました。
子どもたちのたどたどしい文字でメッセージも書かれていました。
しかし、Happy Dollと名づけられたように、みんなとても明るく、前を向いていました。
子どもたちはみんな、いつも前を向いているのです。
その一人ひとりに、たくさんの物語があるのでしょう。

たくさんの幸せそうな若者たちも、Happy Dollたちを見ていました。
彼らはそこに、どんな物語をみていたのでしょうか。

これからHappy Dollたちを見にいくといったら、それまで仕事で会っていた2人の友人も付き合ってくれました。
私とほぼ同世代の、ビジネスマンらしからぬビジネスマンたちです。
お2人はHappy Dollたちをじっくりと眺めていました。
その横顔に涙さえ感じました。
みんなちょっと元気をもらえたかもしれません。

節子
久しぶりの銀座は、私には目がくらみそうになるほどの華やかさでした。
節子と歩いた頃とは全く違う世界のような気がしました。
銀座が変わったのでしょうか、それとも私が変わったのでしょうか。

Happy とはいったいなんだろうか、そんなことを考えながら帰ってきました。
私にはやはり節子の写真を見ながら、挽歌を書いているときが一番Happyなのかもしれません。

|

« ■節子への挽歌1208:いのちの大きな循環 | トップページ | ■情報を閉じ込めるような管理はもうできません »

妻への挽歌07」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌1209:Happy Doll:

« ■節子への挽歌1208:いのちの大きな循環 | トップページ | ■情報を閉じ込めるような管理はもうできません »