■節子への挽歌1198:私の仕事好きが節子は不満でした
最近、仕事に追われています。
仕事といっても、頼まれての仕事ではなく、ほとんどが自分から買って出た仕事です。
節子がいたら、相変わらず仕事ばかりね、と笑われそうです。
節子は休日までもパソコンに向かって「仕事」をしている私が好きではなかったのです。
修さんには趣味がないの、とよく言っていました。
その言葉は私には心外でしたが、そういわれればそうかもしれません。
ともかく私はひとつのことに集中できないタイプです。
そういう意味では、趣味といえるようなものは何一つありません。
私は仕事が好きですが、特定の仕事にずっと取り組んでいることは苦手です。
次々と新しい課題がないと、すぐに飽きてしまうのです。
ですから、いつも複数の活動に取り組んでいます。
それも10種類くらい並行させていないと退屈するのです。
特定のテーマに立ち止まることができない性格なのです。
その私が、なぜ節子をずっと愛し続けられたのかは不思議な話です。
節子もそれをいつも不思議がっていました。
たしかに不思議です。
しかも、節子がいなくなっても、移れないのです。
節子にそれほどの魅力があったのでしょうか。
あるはずもありません。
なぜなのか。
要するに私が面倒くさがりだったからかもしれません。
人生を共にすることは、そんなに簡単にできることではないからです。
愛していたというよりも、他に選択肢がなかったからかもしれません。
節子はこの説明には喜ばないかもしれませんが、きっと納得はするでしょう。
それにしても、なぜこんなに時間がなくなってしまったのでしょうか。
余計な問題を引き込みすぎてしまいました。
節子の顔を思い出しながら、ばたばたしています。
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