■我孫子市市長選挙:公開されない公開討論会の映像
我孫子市はいま、市長選挙の真っ只中です。
先日、候補者の公開討論会が開催されました。
多くの住民に見てもらいたい討論会でしたので、映像の公開を待っていました。
その映像がなかなか公開されません。
実は音声は公開されたのですが、音声だけでは聴く気にはなれないでしょう。
そこで映像がアップされるのを首を長くして待っていました。
ところが結局、映像はアップされないのだそうです。
この討論会を主催したのは、「2011年我孫子市長選公開討論会を開く市民の会」(代表 新保美恵子)です。
後援はこういう活動を全国に呼びかけているリンカーンフォーラムです。
当日は映像撮影禁止で、主催団体が映像を撮影していましたので、開催の趣旨からして当然、それが住民に公開されると思っていました。
ところが公開されないことになったのです。
当然、公開を要望する声は主催団体に届いています。
また候補者の両陣営も公開を了解しています。
そうした声に押されたのか、音声だけは公開されました。
ある人は、「手元の原稿を必死で読み聞かせていた現職の姿を見せたくないのではないか」と勘繰ったりしています。
それはともかく、少なくとも、そこには明確な「意思」が働いているように見えてしまいます。
私はこの団体も、その代表の新保さんも知りませんが、とても残念です。
日本の地域社会では、こうした中途半端なことがたくさん起こっているのです。
そのために、住民には自治体統治の実態は見えなくなっているのです。
それを見えるようにするのが、私はこれからの自治体議会議員の役割だと思っています。
いや国家政府の議員もそうなっていくでしょう。
これは20年ほど前に私も関わっていたリンカーンクラブのビジョンでもありました。
なかなかそう言う方向には行きそうもありません。
この記事は、私のホームページの「我孫子市長選挙コーナー」と重なっています。
*この記事に関しては当日コーディネーターをつとめた公認コーディネーターの方からコメントをもらいました。
最初はもう少し私的な義憤を書いていましたが、その方から
・動画配信が実現できませんでしたのは、主催者と私の技術的、もし くは時間的な問題によるものであってお書きになっている勘繰りや「映像を出さない」という「明確な意 志」に基づいてのものではない。とのメールが来ました。
・むしろ、主催者は、我孫子市選管の消極的な見解を乗り越えて、公 開に踏み切ろうとしていたのが真実。
これも私には少し違和感がありますが、少し書き換えさせてもらいました。
またリンカーンフォーラムの関係に関しても次のコメントをもらいました。
リンカーンフォーラムとしては、
各主催者に対しては以下のようなアドバイスを行なうとともに、
http://www.touronkai.com/qa/option.htm#13公職選挙法自体の改正に努力いたしております。
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