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2011/01/23

■存在しない現実の消去

また「殺処分」という言葉に出会うことになりました。
今日の朝日新聞の記事です。

宮崎県は23日、同県新富町の養鶏場で採卵鶏20羽が死に、鳥インフルエンザの簡易検査をしたところ、6羽中5羽の検体で陽性反応が出た、と発表した。遺伝子検査の結果、高病原性のウイルスが確認されれば、県は、この養鶏場の約6万6千羽を殺処分する。養鶏場は12棟が並ぶ養鶏団地内にあり、飼育されている全約46万羽が殺処分の対象になる可能性もある。
前にも書きましたが、なぜ5羽が病気にかかったことで、46万羽の鳥が殺処分されなければいけないのか。
その理由がまったくわかりません。
どなたか説明できる方がいたら教えてください。

「マイノリティ・リポート」というトム・クルーズ主演の映画がありました。
予知能力を持つ人たちの脳を活用して未来の犯罪を事前に防ぐという映画です。
これは未来の話として描かれていますが、実際にはこうしたことはすでに起こっています。
よく言われるのは、イラク戦争です。
フセインが大量破壊兵器を使用するという、未来の犯罪に対して、ブッシュはフセインを殺処分しました。
私たち日本人も、小泉首相のもとでそれに加担したのです。
私のわずかばかりの税金もフセイン殺害に使用されたというべきでしょう。

まだ存在しない犯罪は犯罪になり、それを防止するための、たとえば殺人は正義になる、これが現代の社会です。

家畜の殺処分は、そうした文化の中で行われています。
前にも書きましたが、その延長には人間の殺処分があるかもしれません。
ナチスのやったことは、大規模であるがゆえに問題にされますが、小規模であれば、決して特殊な事件ではないようにも思います。
これだけ大規模な殺処分が行われても、ほとんどの人がおかしいと思わない状況は、ナチス時代とそう変わらないのではないかと思うほどです。

時間軸の流れに関しては、私はかなり柔軟な発想を持っていますが、存在しない現実の消去はなかなか理解できません。

ここで重要なのは、すでにもはや「現実」というものは消滅してしまっているのではないかということです。
北朝鮮という国家は、実は存在しないかもしれないと、最近私は思い出しています。
存在しない現実を消去する人たちにとっての最初の仕事は、存在しない現実を創りだすことなのですから。
だとすると、拉致問題というのはいったい何なのか。
沖縄の米軍基地問題もその視点で考えると、いろんなことに気づきます。

鳥の殺処分と沖縄米軍基地問題、北朝鮮問題、すべてはつながっているのです

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