■女性の生活の豊かさと行動力のすごさ
面白い体験をしました。
このブログでも何回か書きましたが、私の友人が関わったオペラ公演をみんなにも見てもらいたくて、友人知人に案内をメールしたり、会った人に声をかけたりしてみました。
そこでいくつかのことを感じました。
まず誘った時の最初の反応が男女によってかなり違いました。
男性は関心をもつ人の方が少なく、なかには「オペラとは高尚な話ですね」と切り捨てられた人もいます。
傾向として、関心をもつ人は例外的でしたが、その代わり関心を持った人は予定を変えてまで行ってくれました。
それに対して女性の場合は、むしろ関心を持たないほうが例外的で、オペラが好きであるかどうかよりも、まずは興味を持つという感じでした。
組織、特に企業に属している男性はまったくと言っていいほど、興味を示しませんでした。
なかには「女房は関心をもつかもしれない」という人もいましたが、その人が奥さんに紹介してくれたかどうかはわかりません。
逆に会社を定年で辞めた人は数名が参加してくれました。
案内を受け取った後の行動も違っていました。
男性はだいたいにおいて当人で情報の広がりは終わりましたが、女性はそこからさらに先に延びました。
なかには7人以上の人のチケットを予約してくれた人もいます。
しかも実際に観劇した後、その情報が広がり、翌日の公演にまた友人を誘っていくというような人もいました。
女性の情報伝達力のすごさを改めて実感しました。
自分は行けないがと言って、自分のブログやツイッターで情報を広げてくれたのも多くは女性でした。
観劇した後、その感想を送ってくれるのもほとんどが女性でした。
女性でもいけなかった人がいました。
子育ての関係で行けないという人が3人ほど連絡をくれました。
男性にはいけない理由が子育てなどというのはもちろんありません。
今回は公演の直前になって、ある思いから20人ほどの人にメールさせてもらいましたが、メールした途端に数名の女性から反応がありました。
これには驚きました。
なかには前日にメールさせてもらった人もいますが、その人も予定を調整してまで来てくれました。
会場で久しぶりにお会いしましたが、テレビ関係の仕事をしている人なので超多忙なはずです。
男性である私の意見としては、男性たちが一生懸命に稼ぎ仕事をしている間に、女性たちは働きながらも豊かな生活をしているということです。
女性が自らの世界を豊かにしているのに比べて、男性はどんどん自らの世界を貧しくしています。
しかしそのことに男性はあまり気づいていません。
そうした男性の末路がどうなるか、考えただけでぞっとします。
今回のオペラ公演のおかげで、いろんなことに気づかせてもらいました。
結局、社会を動かしているのは女性たちなのです。
困ったものです。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■山野浩一さんの「花と機械とゲシタルト」の世界(2023.03.29)
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
- ■見たいものだけしか見ない生き方から抜け出さないと善い生き方にはたどり着けない(2022.12.13)
- ■「宗教2世」?(2022.12.09)
コメント