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2011/02/21

■知は力

チュニジアからはじまった反政府運動はますます広がっています。
中東にとどまらずに、中国まで飛び火する可能性さえ出てきています。
その根底にあるのは、「やればできるという」ことを示す実例を示す情報です。
空想の世界の話が、急に現実の話になってしまうショックは大きいでしょう。
科学技術の世界ではよく語られますが、理論的に実現可能性が証明されると難問が解かれることが多いそうです。
誰かが実際にやってしまえば、「できるんだ」という確信が人々の心身に生まれます。
それが広がれば、巨大な力に育っていきます。

最近の中東の状況を見ていると、20年前の東欧革命を想起します。
1989年の1月にハンガリーで集会の自由が法制化された時、その年にベルリンの壁がなくなると思っていた人は多くはないでしょう。
しかし、あっという間に冷戦構造の世界は変わったのです。

最近、私もFACEBOOKを少しきちんと使おうと思い出しました。
やってみると確かにその威力は感じられます。
しかし、先ず感じたのは、この効用の裏表です。
誰が使うかによって、恐ろしいツールにもなりえると感じたのです。
まあ当然のことなのですが、物事にはすべてプラスとマイナスがあります。

中東の反政府運動は一人の若者のネット活動から始まったとまことしやかに語られていますが、私にはどうしてもそうは思えません。
必ずその裏にだれかの意図があるような気がするのです。
それがわからないと、最近の動きをどう評価していいかは難しい気がします。
情報の威力は、しかしある臨界点を越すと、個人では止められないほどのパワーを持っています。
つまり、ある段階からは、誰かの意図とは無縁になるわけです。

最近の反政府運動がどこまで広がるのか、気にはなります。
日本もまた無関係ではありません。
西欧型の資本主義社会では、もはや革命は起こりえないというのがどうも最近の通説のようですが、私にはまだ確信が持てません。
中東諸国とは違いますが、日本の社会もまた大きく壊れているからです。

知は力なりという言葉を最近また少し考えるようになりました。

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