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2011/02/07

■郵便事業の民営化の成果

日本郵政グループの郵便事業会社は、相変わらず赤字を積みましているようです。
一度問題になった「ゆうパック」は毎年1000億円以上の赤字が出るおそれがあるとして、 大口顧客に対する割引料金を見直し、 値上げを検討することになったようです。
そもそも大口顧客に対する割引料金なるものがよくわかりませんが、赤字を続けているのは効率化が進まないためだそうです。
コストダウンできなければ、料金を値上げすればいい、どこかで聞いた発想です。
そうです、国家財政の話です。
歳入が足りなければ、税金を上げればいい、まさに今の日本の「常識」です。

そうした中で、減税を掲げて議会との対決に取り組んだ河村さんは、話題にトリプル選挙の3つを圧倒的な有意差をもって勝ちました。
抽象的な行財政改革などは、いかようにもごまかせますが、減税は私のような生活者にもわかりますし、それを前提に仕事をするためには本気で改革に取り組まざるを得ません。
生活者にとっては、そんなことは当然のことなのですが、そんな当然なことを主張している河村さんが特別な人に思えるのですから、不思議でなりません。

名古屋から新しい風が吹き出すのを邪魔するのは、消費税増税は回避出来ないと言っている、ものわかりのいい市民たちなのでしょうね。

ところで、そうした「ものわかりのいい市民たち」は、少し前に圧倒的に支持していた郵政民営化についてどう考えているのでしょうか。
そうした人たちへの「怒り」を、私は感じます。

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» エジプト: 独裁者の、拷問者による置き換え [マスコミに載らない海外記事]
James Ridgeway Mother Jones 2011年2月3日 どうやらアメリカ合州国は、ホスニ・ムバラクを、エジプト新副大統領オマール・スレイマン、エジプト・スパイの親玉に、つまり現状維持のため、ある独裁者の、違う独裁者による置き換え、を熟慮することに甘んじているようだ。もちろんイスラエルは、アメリカに、... [続きを読む]

受信: 2011/02/07 22:44

» 日本の郵政民営化についての書簡 ラルフ・ネーダー [マスコミに載らない海外記事]
2005年8月9日 100-8798 東京都千代田区霞が関1-3-2 郵政公社 生田正治様 長年にわたり、小生は日本の郵便局が提供している郵便と金融サービスの高い水準を承知しております。郵便は正確かつ効率的で、郵便局は最も小さな村にまで配置されています。 日本の郵便貯金制度は、単に便利というだけでないことに留意すべきで... [続きを読む]

受信: 2011/02/09 01:56

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