■郵便事業の民営化の成果
日本郵政グループの郵便事業会社は、相変わらず赤字を積みましているようです。
一度問題になった「ゆうパック」は毎年1000億円以上の赤字が出るおそれがあるとして、 大口顧客に対する割引料金を見直し、 値上げを検討することになったようです。
そもそも大口顧客に対する割引料金なるものがよくわかりませんが、赤字を続けているのは効率化が進まないためだそうです。
コストダウンできなければ、料金を値上げすればいい、どこかで聞いた発想です。
そうです、国家財政の話です。
歳入が足りなければ、税金を上げればいい、まさに今の日本の「常識」です。
そうした中で、減税を掲げて議会との対決に取り組んだ河村さんは、話題にトリプル選挙の3つを圧倒的な有意差をもって勝ちました。
抽象的な行財政改革などは、いかようにもごまかせますが、減税は私のような生活者にもわかりますし、それを前提に仕事をするためには本気で改革に取り組まざるを得ません。
生活者にとっては、そんなことは当然のことなのですが、そんな当然なことを主張している河村さんが特別な人に思えるのですから、不思議でなりません。
名古屋から新しい風が吹き出すのを邪魔するのは、消費税増税は回避出来ないと言っている、ものわかりのいい市民たちなのでしょうね。
ところで、そうした「ものわかりのいい市民たち」は、少し前に圧倒的に支持していた郵政民営化についてどう考えているのでしょうか。
そうした人たちへの「怒り」を、私は感じます。
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