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2011/02/12

■節子への挽歌1259:思い出せない記憶

節子
どっさりとチューリップが届きました。
毎年、新潟の金田さんから届くのです。
いろいろな色のチューリップが50本も届き、節子の周りが華やかになりました。
今年は雨が降らずに庭の花も枯らしてしまったりして、ちょっとさびしかったのですがこれで節子も満足でしょう。
私も、そのおすそ分けを楽しませてもらっていますが。

チューリップといえば、節子と一緒に行ったハウステンボスでも見事なチューリップを見たような気がします。
あの時も、長崎や佐世保の友人たちが私たちを歓迎してくれました。
ハウステンボスの記憶は私にはほとんどないのですが、その前夜、長崎でご馳走になったしっぽく料理を節子が喜んでいたのが思い出されます。
ハウステンボスでは確かホテルヨーロッパに宿泊した記憶がありますが、それ以外は私の記憶にはほとんど残っていません。

4月に認知症予防に関するフォーラムを開催することにしました。
思い立って、昨日、雪の中を最初の実行委員会を開催しました。
そこで、認知症は他人事ではないと話していたのですが、どうもすでに私もかなり進行しているのかもしれません。
節子と一緒に行った旅行なども、行ったことだけは思いだせるのですが、その旅行で何を見たのか、何をしたのかが思い出せないことが多いのです。
もしかしたら思い出したくないのかもしれません。
不思議なほどに、思い出せなかったり、まったく忘れてしまったりしていることが多いのです。
節子と一緒に、私の記憶のある部分が飛び出してしまったのかもしれません。

今回のチューリップがそうであるように、時々、忘れてしまった私の記憶に、何かを思い出させてくれる友人知人にとても感謝しています。
でも、時にそれは悲しさも思い出させてくれるのですが。

今日の寒さは尋常ではありません。

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