■疲れている現代人
昨日、埴輪の表情に幸せを感ずると書きましたが、その後、霞が関にでかけました。
企業の人事政策に関するある集まりに出かけたのです。
ところが、地下鉄に乗って、たまたま空いていた席に座って、前を見たら、埴輪の表情よりも印象的な風景がありました。
前の座席に6人が座っていましたが、全員、中途半端ではなく眠っているのです。
電車の座席で寝ている人はよく見ますし、私もねむることがありますが、これほど見事な眠りっぷりがそろっているのは、滅多にあることではありません。
写真に撮っておきたいほどでしたが、女性も男性も、それはもう見事なのです。
口をあけ、足を投げ出し、崩れるように隣に傾き、信じがたいほどに前に倒れ、まあ見事な組み合わせです。
それが6人見事にそろっていたのです。
みんな疲れているのでしょう。
もっともその光景は3つの駅の間だけでした。
貴重な映像を見せてもらった感じでした。
それと対照的な風景が、私の座った側でした。
4人が携帯電話で何やら操作をしていました。
立っている人も半数が携帯電話とにらめっこです。
みんな忙しいわけです。
もっとも隣の人はスマートフォンでゲームをしていましたが。
もっと驚いたのは、立ったまま、まつ毛の手入れをしている若い女性がいました。
私には名前さえわかりませんが、ホットビューラーとかいうものではないかと娘に教えてもらいました。
電車ががくんと揺れたらどうなるのでしょうか。
それにしてもその人はよほど忙しいのでしょうね。
電車内の風景は時代を象徴しているといつも思いますが、見ていると飽きません。
いろんな光景が展開されているのです。
しかし、残念ながら、昨日の新聞で見た兵士の埴輪ほど感動する表情には滅多に出会えません。
現代人は古代の兵士よりも、本当に幸せなのでしょうか。
実は昨日は2つの集まりに出ていたのですが、そこでの議論もそんなことを考えさせられる内容でした。
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