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2011/02/27

■中東の反政府運動と日本の企業の実態をつなぐもの

今日は時間がないので、CWSコモンズの週間報告に書いた記事と重なる内容です。

一昨日、恒例のオープンサロンでした。
私も初対面の方が2人もやってきてくれました。
今回は最初からかなりハードなテーマで議論が走り出しました。
そもそものきっかけは、中東の騒ぎは日本にも飛び火するかという、ある人の問いかけでしたが、そこから大企業の現状と非正規社員の原状の話になりました。
このつながりがポイントなのですが、それは私には本が一冊かけるくらいの面白い話なのです。

最近までアラビアで仕事をされていた人が、アラビアの話をしてくれました。
それを同じく海外で仕事をされていた人がフォローしてくれました。
実は私は常々思っているのですが、古代のギリシアやローマの社会と石油で豊かなイスラム国家はどうも似ているのではないかと思っているのです。
しかも、それはもしかしたら、アメリカや日本が陥ろうとしている未来社会なのではないかという気もしていま。
一言でいうと、汗して労働する人と不労所得者で構成されている社会です。
前者が経済を、後者が政治を担うというイメージです。
ギリシア・ローマはそういう社会であり、イスラム産油国はその変形です。
まあかなり極端な独断的見方ではあるのですが。

そこで話が、日本の大企業の正社員は汗をする働きをしなくなったという方向に向いたのです。
たまたま派遣社員として大企業で働いている人が、実態を話してくれました。
正社員は仕事をせずに高給を取っているが、その立場を守るために会社の無理難題にも黙って従っている、そして肝心のハードな仕事は派遣社員にやらせている、というのです。
大企業で働いていた人がかなりいましたが、その人たちはそれは例外的な事例ではないか、また大企業とか中小企業ということではないのではないかと強く反論しました。
少なくとも4人はそういう意見でした。
一人だけその事例は決して特殊例ではないと発言しました。
私ももちろん派遣社員の人の話は決して特殊な事例ではなく、大企業が今陥っているかなり一般的な状況だと思うと発言しました。
最近の大企業の人たちとの付き合いの中で、まさにそれを確信してきているからです。
参加した大企業出身者の人たちが勤務していた頃は、たしかに大企業にはまだ「人間の要素」がありましたが、今はそんな余裕は経営者も含めてすっ飛んでしまっているのです。
この数年の大企業の変容はすさまじいです。
しかしみんな自らの経験から抜け出せないのです。
まあいろいろと話題は広がりましたが、いつになく議論型サロンになりました。

最後に中国から日本に留学できて、その後、日本の会社に入り、7年目だという女性が発言しました。
彼女も大企業に勤めている正社員ですが、派遣社員の人の話が自分のところにも当てはまるというのです。
それはいいとして、その後の言葉がショックでした。
日本に期待していたが、日本の会社は元気もないし(たぶん会社の雰囲気が淀んでいるのでしょう)、楽しくない、このままだとおかしくなりそうだ、もう中国に戻ろうと思っている。
実に残念な話です。
日本の大企業も、日本の社会も、魅力を失ってきているばかりか、病理的になっているのではないかと思います。

翌日、派遣社員の人からメールが来ました。

やはり現場が一番リアルなのだということを感じました。

私もそう思います。
その現場の情報は、マスコミはほとんど伝えません。
たとえば、いま沖縄で何が起こっているか、だれも気にもしていないでしょうが。

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