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2011/02/17

■節子への挽歌1263:愛する人たちにはsay goodbye はない

節子
先日、スロバキア国立オペラの公演を主催した高橋さんたちが来てくれました。
訊きたかったことを質問させてもらいました。
アンコール曲を選んだのは高橋さんたちですか、と。
やはりそうでした。

アンコール曲は2曲でした(最終日は3曲だったそうです)。
「遠くに行きたい」と「time to say goodbye」です。
その選曲が、とても気になっていたのです。

音楽は人の心を動かします。
しかし、その動かし方、受け取り方は、聴く人によって大きく変わるでしょう。
言葉の意味さえも、変わります。
Goodbye が必ずしも別れを意味しないように、です。

同じ言葉に喜びを感じたり、悲しみを感じたりすることはよくあります。
言葉は、その時々の心の状況によって意味合いを変えます。
心が弱っている時には、どんな言葉にも不安を感じます。
心が躍動していれば、どんな言葉も元気をくれます。

最近、ちょっと心が弱っているような気がします。
最近はサラ・ブラントマンの歌に哀しさを感じます。
それでしばらくは聴くのをやめていました。
高橋さんに会ったので、久しぶりに聴いてみました。
前にはそんなことはなかったのですが、「say goodbye」という言葉が耳に突き刺さります。
私には、言える言葉ではありません。
節子も、最後まで言いませんでした。
愛する人たちには、say goodbye はないのだと、改めて思いました。
この歌のおかげで、そのことに気づかされました。
何回聴いても、涙が出ます。そして飽きることがありません。

今日は朝から元気が出ません。
やっと挽歌が書けましたが。

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