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2011/03/10

■東京大空襲と戦争の霧

1944年の今日、東京はアメリカ空軍により大空襲を受けました。
当時、日本本土への無差別絨毯爆撃を指揮したのはカーティス・メイル少尉です。
戦後のアメリカでも活躍した人物です。
その部下だったロバート・マクナマラ(元アメリカ国防長官)の告白を映画にした「フォッグ・オブ・ウォー(戦争の霧)」を昨日、観ました。

マクナマラはフォードの社長からJ.F.ケネディに懇願されて、アメリカの国防長官になった人です。
ケネディが暗殺されなかったら、彼の評価もまた大きく変わったでしょうが、ケネディ暗殺後のジョンソン大統領にも仕えたために、彼はベトナム戦争の推進者のイメージができてしまいました。
ベトナム戦争はマクナマラの戦争とさえ言われました。
結局、ジョンソンの戦争拡大戦略に反対して、彼は辞任し、経済界に入ります。
私が企業に入社した頃は、マクナマラの経営戦略論が話題でした。
どうしても戦争とのつながりが見えてしまい、私は反感を持っていました。

そのマクナマラが、自らを語っている映画です。
東京大空襲のことも、淡々と語っています。
しかし、彼はルメイとの違いも強調しています。
ベトナム戦争への彼の考えも、言外に示唆されています。
それを理解するかどうかは難しく、私には2人は同じに見えてしまあいます。

マクナマラは、ルメイについてこう語ります。

彼はつねに国を救おうとしていた。
そのためなら、殺すことをいとわなかった。
繊細な人間には耐えられない考え方だ。
ルメイは、アメリカを救うために、東京を大空襲して、民間人まで大量に殺傷したのです。
マクナマラのベトナムはどうだったか。
そこに違いはありません。
マクナマラが繊細な人間だとは、とても思えません。
彼らのようなアメリカ人には、ベトナム人も日本人も、仲間ではないのです。
そのことを象徴しているのが、米国務省のメア日本部長の発言です。
「沖縄県民はゆすりの名人」というメアの発言をマクナマラは否定するでしょう。
しかし、私には、彼もまたそう考えて行動してきたとしか思えません。
日本もまた、アメリカの国のためにしか存在していないのです。
軍事力でだめだったことに気づき、経済や文化で占領しようとしているわけです。
彼はつねに国を救おうとしていた。
そのためなら、殺すことをいとわなかった。
ルメイの言葉は、マクナマラの言葉でもあり、アメリカ大統領の言葉なのです。
今の民主党政権は、小泉元首相と同じように、その走狗になっているように思えてなりません。
しかし、その走狗だと思っていた前原さんが追い落とされたのはなぜでしょうか。

単細胞の私は、簡単に構造化してしまう癖があるのですが、
政治の世界は、私にはまだまだわからないことが多いようです。

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