■秋葉原事件判決と買占めする消費者
昨日、24時間営業の近くの西友に行ってみました。
予想以上に商品のタナが空いているのに驚きました。
これではおそらく採算はとれないでしょう。
飲み物関係がほとんど空だったのにも驚きました。
他のところもそうかと思い、今日は近くのカスミに行ってみました。
いつもよりも混んでいましたが、お米は山積みされていました。
1週間前が嘘のようです。
野菜もありましたが、やはり飲みものは少なく、ヨーグルト一人1個とありましたが、開店後1時間程度しかたっていなかったのに空でした。
ヨーグルトといえば、被災地で奇跡の救出された高校生を思い出します。
昨日も書きましたが、まさに右往左往社会が感じられます。
こうした動きは「複雑性の科学」でかなり構造が明確になってきていますが、個々人の思惑やちょっとした行動が、相互に反応しているうちに、突如、ベクトルが同調してしまい、大きな流れになってしまうのです。
そうなると、その流れに乗らないと、存在が危うくなることもあるのです。
それぞれは、そんなことをしたくないと考えているのにそうなってしまう。
そして逆にその流れを加速させる原因になるわけです。
そのエネルギーは、個人にはコントロールできないのです。
昨日、秋葉原無差別殺人の判決がありました。
彼もまた、そうした大きな流れの中で、自らを律しきれなくなったとも考えられます。
何が彼にあれほどの行動を引き起こさせたのか。
最近の消費者の行動を見ていて、そんなことを考えてしまいました。
今回、お米やガソリンや、水の買占めに走った人と加藤被告の違いは、極めて薄いものでしかないと思います。
いえ、今回は買占めには知らなかった私だって、そう離れているわけではありません。
加藤被告の死刑には同感できません。
彼の人生を壊したのは、一体何なのか。
私たちはもっと考えなければいけないように思います。
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