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2011/03/07

■節子への挽歌1279:もう一つの心

節子
ちょっとバタバタしていて投稿が止まっていました。
時間不足というよりも、書く気が起きてこなかったのです。
4日ぶりの挽歌です。
こんなに長く書かなかったのははじめてです。

最近、いささか悲しい現実によく体験します。
そうした問題はかなり個人的な問題が絡んできますので、公言ははばかれますが、そんなことの積み重ねの中でいささか疲れがたまってしまっていました。
その癒し方が、今の私にはどうもわからないのです。
まあそれもどうでもいい話ですが。

以前も一度書きましたが、王様の耳はロバの耳だったことを知ってしまった床屋の話があります。
彼は誰にもそのことを言えないので、井戸に向かってそのことを言ってのですが、井戸ほど恐ろしいものはありません。
このモチーフは星新一のショートショートの代表作の一つにも使われていますが、だれもみんな出口のない井戸がほしいかもしれません。

私にとっては節子がその役割を果たしてくれました、
別に外に向かって隠すほどのことはないのですが、もう一つの心を持つことは安定感を与えてくれます。
人は、一人では生きにくい生き物だとつくづく思います。
最近の日本社会がおかしくなっているのは、一人で生きることを目指しすぎたからではないかという気もします。
大きな生命から自らを切り取って自立しようとする試み自体が、どだい無理だったのではないかとさえ思います。
こういう話になると、まさに哲学の話になりそうですが、自らの半分の死を体験すると、人は哲学者になるのかもしれません。

何を書こうとしているのかわからなくなってきましたが、そのわけのわからない話(誰に話していいかわからない話)をする相手が、伴侶なのかもしれません。
節子がちゃんと聴いていたかどうか確信はありませんが、節子に向かって話すと、いかなる場合も、どんなな病みも融け、心のつかえが解けました。

人は自分の外に、もう一つの心が必要な生き物かもしれません。

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