■節子への挽歌1294:「妻にメールしました」
節子
福島の原発事故で、放射能を浴びる危険を冒しながら消防活動に取り組んでいる人たちがいます。
その人たちが記者会見を行いました。
責任感と勇気を持った人たちです。
私ならできるでしょうか。
現場に行く前に家族に連絡しましたか、という質問に、みんな携帯電話で妻にメールしたと答えました。
そのメールの文章も紹介してくれました。
聞いていて、とてもうらやましかったです。
そして、彼らの勇気の源泉は、やはり伴侶の存在だったのだと思いました。
そして、節子がいたら、私にもできただろうと思いました。
愛する人がいる人は、強いものです。
消防隊のリーダーの人が、隊員に危険を冒させて、その家族に申し訳なかったといいました。
その時に、彼は涙をながさんばかりに声を詰まらせていました。
私も涙が出そうになりました。
彼のその言葉は、自らの伴侶への気持ちでもあったのだろうと思います。
彼を支えたのも、たぶん奥さんであり家族です。
急に節子がいない寂しさに気づきました。
これだけの大事件は、節子と一緒に立ち向かいたかったです。
たぶん、まったく違った対応になったでしょう。
今日もあまり元気が出ませんでした。
明日は元気になれるといいのですが。
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コメント
こんにちは。
毎日、自分の心の支えのようにして読ませていただいています。
少し前に夫を亡くしました。
つらい苦しい毎日、同じような体験をされた方のブログなど拝見する毎日です。
今回の事故、私も同じような気持ちで見ていました。
夫と一緒ならどうしただろうかと。
本当に毎日つらいです。
さみしいですね。
またうかがいます。
投稿: まな | 2011/03/21 11:49
まなさん
ありがとうございます。
>本当に毎日つらいです。
>さみしいですね。
そうですよね、
つらくて、さみしい。
私は、そう言う時には、思い切り、さみしがり、思い切り辛い思いに身を任せました。
それしかなかったからです。
いまも、もちろん、つらくてさみしいです。
でも前とはかなり違います。
あまり思いつめることがありませんように。
ありがとうございました。
投稿: 佐藤修 | 2011/03/23 17:12