■報道者の目
国内報道の姿勢に辟易して、海外のニュースはどういう報道をしているのかを見ようとBSにチャンネルを合わせた途端にイギリスのBBCのニュースが入ってきました。
実に的確に問題を捉えているのに驚きました。
日本の報道とは全く違います。
日本の最近の報道は、森を見ずに木ばかり見ているために、全体像が見えてきません。
しかも、報道対象のもつ意味の広がりに無関心ですし、報道の目的も短視眼です。
BBCの報道で感心したことの一つは、浜岡原発を取り上げていたことです。
日本のテレビ局は意図的に報道を避けているとしか思えませんが、報道者の頭はスポンサーを向き、目は目に付きやすい直接現場にしか向いていません。
最近のジャーナリストの知性はサルのレベルでしかありません。
目先のバナナにしか関心がないのです。
もう一つ興味を持ったのは、
日本人は東電の責任を問わないし、東電もそうした責任感を持っていないと報道していたことです。
昨日、私のオフィスでやったサロンでも、東電本社の前には日本の報道関係は誰も取材していない、しているのはロイターだけだとおい話がでましたが、BBCの人にはそれが異様に感ずるようです。
東電本社前でデモも行われていますが、集まるのはほんの数名ですし、ネットで流れてはきますが、テレビや新聞では報道されません。
まあこれは今回に始まったことではありません。
いま日本で起こっていることは、極めてシンプルなことです。
理屈をたくさん並べる人ほど、問題は見えていないのです。
私たちの選択の間違いが問題を起こしただけですから、それを正せばいいだけの話です。
難しいことではありません。
これからはむしろ海外の報道も見ようと思います。
マスコミの情報もネットで流れる情報も、重要ではありますが、何かが欠けているとずっと思っていたことが、やっと解決しました。
みなさんも、ぜひ海外ニュースを時々ご覧ください。
私たちが陥っている間違いに気づかされます。
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