■節子への挽歌1285:国内最大規模の地震が起きました
節子
マグニチュード8.8の東北地方太平洋沖地震が起きました。
発生してすでに3時間以上経過しましたが、まだわが家でも余震でかなりの揺れを感じます。
節子の位牌も倒れてしまいました。
飾り棚のヴェネチアンのガラスとジュンのスペインタイルがいくつか壊れてしまいました。
その片づけで、指に怪我をしてしまいました。
私の細長い書庫は、書籍や書類が棚から落ちてしまい、入れないほどです。
これだけ大きな地震は初めての体験です。
私は、今日は自宅で仕事をしていました。
首都圏の交通機関は止まっていますので、オフィスに出かけていたら帰宅できなかったかもしれません。
それにしても、長い地震でした。
それにまだ余震が続いています。
あまり気持ちのいいものではありません。
わが家には非常持ち出し袋はありません。
これは、節子の文化ではなく、私の文化です。
自然の力には、素直に従うのがいいと言うのが私の考えです。
非常時には、非常時らしく苦労しなければいけません。
それが私の文化です。
節子は、いざと言うことのために、そうした準備をするタイプでした。
ただ残念ながら、忘れやすい人なので、用意していても、いざという時に、それを見つけることができないタイプでした。
ですから、結果的には私と同じくなります。
まあ、万一の場合は、節子の位牌だけを持ち出せばいいでしょう。
それを示唆するように、節子の位牌が仏壇から転げだしたのかもしれません。
またかなり大きな余震が来ました。
家が悲鳴をあげている感じです。
挽歌を書いている場合ではないですね。
しかし、すごい地震なので、節子と話したかったのです。
娘たちは、近くのお年寄りのお宅に様子を見に行きました。
節子が残してくれた文化は残っているようです。
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コメント
お久しぶりです。
ご無事のようでなによりでした
投稿: 濱口昭宏 | 2011/03/12 09:53
濱口さん
ありがとうございます。
我孫子も一部地区で液状化被害などありましたが、わが家は大きな被害はありませんでした。
生活もほぼ正常化してきました。
投稿: 佐藤修 | 2011/03/23 17:21