■節子への挽歌1318:「30年後に笑うんだったらいまから笑ったほうがいい」
欽ちゃんの番組で人気者だった気仙沼ちゃんは、節子も好きでした。
挽歌を書きながら見ていたテレビで放映されていた菅さんの記者会見があまりに内容がないので、チャンネルを変えたら、そこに気仙沼ちゃんが出ていました。
もう56歳、気仙沼大島で旅館をやっていたのですが、今回の津波で旅館は被災し、いまは避難所生活だそうです。
しかし、その周りには、いまも笑いが絶えないようです。
実際に気仙沼ちゃんは、以前と同じように自然に笑っていました。
そしてこう言ったのです(不正確かもしれません)。
「30年後に笑うんだったらいまから笑ったほうがいい」たしか「30年」と言ったように思いますが、間違いかもしれません。
でも、気仙沼ちゃんらしい言葉です。
いつか笑うのであれば、早いほうがいいかもしれません。
それに、いま笑い出せば、きっといつか笑えるようになるはずです。
30年後に笑うんだったらいまから笑ったほうがいい。
私もそう思います。
そして、30年後にも笑えないのと思うのであれば、ますますいま笑ったほうがいい。
人は悲しくても笑えます。
むしろ悲しいから笑える時もあるのです。
しかし、笑っても悲しさは消えません。
気仙沼ちゃんも、もしかしたら悲しいから笑うのかもしれません。
涙と笑いはつながっているのです。
この頃、それを痛感しています。
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コメント
佐藤様
お久しぶりです。奥様を亡くされて4年ですか。私はあっという間の10年になりました。2001年9月12日に〔あの9.11日本時間8時46分)、夫は先に天国行きの列車に乗ってしまいました。その間私自身が生き生きしたいと一粒の麦を立ち上げて7年になるところだったのですが、この2月4日、突然の震えと意味も無く、泣いたりわめいたりの症状に見舞われ孫達をびっくりさせました。娘、家族が傍に居なかったら、車か電車に飛び込んでいたかもしれません。連日夜な夜なパソコンに向かって眠れない夜が続いていたのですが、牧師の息子が飛んで来てくれ何とか収まり、3日後の朝病院へ、内科的な問題は見つからず、娘婿の機転でメンタルヘルスを受診し鬱状態と診断され投薬と休養を継続中です。見ての通りチビでヤセの身体相当に無理していたのでしょう。即、利用者の方々にご理解頂き3ヶ月近く経ちようやく再開の見通しもたち準備をしています。しばらくぶりで、事務所のパソコンを開き佐藤さんのメールに出会いびっくりしています。
頑張っている佐藤さんのようですが本当に無理は絶対いけません。身体に症状が出るようになったら家族にも周りにも大迷惑ですし、回復が大変です。正義感と思いだけでは解決しません、体調を整えてこそ、新しいアイデアも信用も得ることができます。私は今回の病気で考えさせられました。一人では何も出来ないことのほうが多いのです。本当に久し振りに来週,大昔の友人と外出します。家族の付き添い無しで今からわくわくしています。今笑ってください。震災は偉大なる神様のプレゼントです。日本中のみんなで考え直し新しい絆を深めて行きましょう。お体ご自愛ください。
投稿: 木田典子 | 2011/04/16 14:26
木田さん
木田さんとは2回ほどお会いしました。
柏でのシンポジウムと我孫子のNPOの集まりで、です。
一粒の麦の活動は知っていましたが、事情は全く知りませんでした。
来週のお出かけが楽しみですね。
きっと元気が戻ってきますよ。
人は本来元気なのですから。
一度、私たちがやっている集まりに参加しませんか。
ネットワーク・ささえあいの交流会は今月は30日の予定です。
誰もが元気になるスリーA方式のゲームを楽しむ集まりもあります。
また別途メールさせてもらいます。
ありがとうございました。
投稿: 佐藤修 | 2011/04/16 19:10