■IQからEQ、そしてNQへ
IQ、EQという言葉はご存知の方は多いでしょう。
IQは知能指数で、20年ほど前まではこれが人間を評価する重要な基準のひとつでした。
私が会社に入る頃には、全員IQテストを受けさせられた記憶があります。
そういえば、ロールシャッハテストさえも受けさせられた記憶もあります。
心理テスト万能の時代でした。
EQは感性指数です。
20年前頃に一世を風靡しましたが、話題になった割には実践的には使われなかったような気もします。
ところで、NQというのを聞いたことはあるでしょうか。
これは Network Quotient の略です。
「共存指数」とか「思いやり指数」と訳されていますが、「周囲の人とどれだけ和やかな人間関係を作れるか」「人とのつながり豊かさ」というような意味です。
ここでいうネットワークは、単なる人のつながりではなく、お互いに支え合うつながりを意味しています。
韓国のキム・ムゴンという人が言い出したようで、その本(『NQ/人間を幸福にする「思いやり」指数』)は2003年に韓国で出版され、翌年日本でも翻訳出版されました。
残念ながら日本ではあまり話題にはなりませんでしたが、ちょうどソーシャルキャピタル論が広がりだした頃です。
私も読みましたが、ノウハウ的な内容だったので、私好みではなく、忘れていました。
ふと思い出して、読み直してもました。
IQやEQがどんなに高くても、NQが低ければ、他人とうまくつきあってくことができない。人は1人では生きていけないから、NQの高さこそが幸福を決定づける、というのが本書の主張です。
いささかの異論はありますが(そもそも指数化が私には馴染みません)、それはともかく、その主張には共感できることが少なくありません。
なぜNQなどということを思い出したかというと、今回の大震災後、いろんな人がいろんな取り組みを始めていますが、そうした動きにささやかに関わりながら、人のつながりって一体なんなのだろうかということがちょっと気になりだしたのです。
最近、人という存在が好きになったり、嫌いになったり、私自身の気持ちは大きく揺れています。
この歳になって、いまさらとは思うのですが。
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