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2011/04/17

■節子への挽歌1323:パルミラ

節子
世界遺産のテレビ番組で、パルミラを観ました。
私が一番訪ねたかったシリアの遺跡都市です。
観ていて、その素晴らしさに改めて心が躍りました。

パルミラを知ったのは30年ほど前でした。
やはりテレビの番組で知ったのですが、以来、私にとっていつか訪問したい場所になりました。
しかしシリアは遠い国でした。

会社を辞めて、海外旅行ができる時間的余裕ができて、最初に行ったのは、しかしパルミラではなく、エジプトでした。
節子は、さほど遺跡は好きではありませんでしたから、遺跡だけの広大なパルミラには魅力を感じなかったでしょう。
エジプトには、廃墟だけではない見所はたくさんあります。
最初に行ったのが、アブシンベル神殿でした。
遺跡などは土の塊でしかないといっていた節子も、次第に遺跡に興味を持ち出しました。
そして、ギリシア、トルコ、イランと、節子もそれなりに楽しみ出しました。
しかし、そろそろパルミラをと考え出した時に、私たちの海外旅行は終わってしまったのです。

節子がいなくなったからには、もう金輪際、海外旅行には行くまいと決めました。
しかし、どこかでパルミラにだけは行きたいという思いがありました。
そして、今日、パルミラの映像を観て、やはりパルミラには行こうと思いました。
パルミラは、節子の嫌いな土の塊しかないように見えたからです。
もちろん建物の列柱は見事な雰囲気を残していますし、復元も進んでいるようですが、砂漠の中にある広大な廃墟は、やはり土の塊です。

ギリシア・ローマの遺跡の柱はどうしてこうも魅力的なのでしょうか。
古代遺跡のシンボルの一つは塔です。
天にも届く塔は神に向けたものだと思いますが、バベルの塔の話でわかるように、神は人の造る塔を嫌いました。
にもかかわらず、なぜ人は塔をつくるのか。
そして、人はなぜ塔に魅了されるのでしょうか。

ちなみに、古代ギリシアには塔がないといわれます。
エジプトにもシュメールにも、そしてローマにも、塔はありました。
しかし古代ギリシアにあるのは、塔ではなくて柱です。
ギリシアが神に愛されたのは、そのせいかもしれません。
パルミラはローマ時代の遺跡だと思いますが、塔の写真を見たことがありません。
パルミラも、きっと神に愛された都市だったのでしょう。
だから、ぜひともそこに立ってみたいと思います。
節子もきっと許してくれるでしょう。

一段落したら、パルミラです。

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