■節子への挽歌1332:昔の知り合い探し
節子
フェイスブックでエジプトの中野さんと出会いました。
フェイスブックで出会うとは思ってもいませんでしたが、なにしろ世界中で5億人の人が利用しているというのですから、考えてみると不思議でも何でもありません。
中野さんに出会えたので、ほかにも誰かと会えるかもしれないと、友だちの友だちを少し探してみました。
フェイスブックは友だちが見つかったら、その人の友だちも一覧で出てくるのです。
さらにその友だちと言うように、どんどん先に進めるのです。
スモールワールドという調査実験が有名ですが、6~7人を経由すると世界中の人はみんなつながっているのです。
たしかに有名人も時々出てきます。
もう亡くなった人もいるのです。
もっともフェイスブックをやっている人だけの世界ですから、だれとでも会えるわけではありません。
しかし、私は今回、忘れるほど付き合いが途絶えていた何人かに出会いました。
10年ほど音信のなかった人がいますが、何とその人はホームページを時々見ていてくれていたそうで、先方は私の生活を知ってくれていました。
節子との別れも知っていたわけですが、たぶん声をかけられずにいたのだろうと思います。
私が事務局をやっているメーリングリストのメンバーもいました。
その人は、メーリングリストで私の言動に日々触れていたので、さほどご無沙汰感がないと言います。
不思議な時代です。
そういえばカイロの中野さんもご夫妻でブログを読んでくれているそうです。
もしかしたらこのブログも読まれているかもしれません。
パルミラに行きたいなどと書いてしまいましたが、これもまた中野さんには読まれてしまったかもしれません。
中野さんは、わが家の最初の海外家族旅行の時のガイドをやってくれた方です。
遺跡などまったく興味を持たなかった節子が、その後も遺跡旅行に付き合ってくれたのは、最初の旅行のガイドが良かったからだろうと思います。
実に豊富な知識で、しかも自然体で案内してくれました。
節子がいたら、間違いなくもう一度エジプトには行ったはずですが、残念ながら2度目のエジプトは私にはなさそうです。
名ガイドの中野さんのお話を聞けないのはかなり残念です。
しかしフェイスブックはすごいです。
節子がいたらもっともっと楽しめたでしょう。
前にも書きましたが、友だちを探していると、もしかしたら節子との共通の知り合いに会えるかもしれません。
いや、お互いに会う前の、それぞれの恋人にも会えるかもしれません。
それはいささかスリルがあります。
節子がいないのが残念です。
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