■節子への挽歌1312:アーモンドの花
節子
アテネにいる写真家の橋本さんが、ギリシアのアーモンドの花の写真を送ってきてくれました。
アーモンドは、桜に似た花です。
節子とギリシアに行ったのは3月でした。
アーモンドの花も見た記憶があります。
ギリシアと桜と言えば、思い出すのはスニオン岬です。
前にも書きましたが、節子はスニオン岬に桜を植えたいと言ってギリシア観光局にまで手紙を書いたことがありました。
あの手紙は出状されたのかどうか、あまり記憶が定かではありません。
最近急速に記憶が曖昧になってきています。
生命現象として、これは健全なことなのでしょう。
記憶がいつまでも鮮明なのは、決していいことではありません。
アーモンドの花言葉は「希望」。
春はみんなに希望をふりまく季節です。
私でさえも、時にその気なります。
東北の被災地の人たちを思って、今年は花見を自粛する動きがあります。
わが家の近くのあけぼの山公園でも花見のイベントは中止のようですが、こういう時こそ桜から元気をもらわなければいけません。
というように、他人事だとそう思えるのですが、いざ自分のことになると桜を楽しむ気にならないのはなぜでしょうか。
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