■嘘をつくとどうなるか
そろそろ福島原発事故の嘘が限界を超え出しました。
放射性物質の海への放出が始まりました。
いかにも唐突ですが、たぶん事態を知っている人にとっては予想されたことでしょう。
さらにその先のこともたぶん見えているのでしょう。
それをどう公表していくか、おそらくパニック回避の従来発想で検討されているはずです。
最近、私の住んでいる千葉県北西部では余震が頻繁に起こります。
それもかなり長く体感できるものです。
しかし、最近はまたかという感じで、あまり気にしなくなりました。
人の「慣れ」はすごいものです。
危険情報にも同じように慣れていくのでしょうか。
原発事故による放射線汚染は、しかし地震とは違います。
地震は秩序を回復しようという、いわゆるホメオスタティックなエネルギーです。
しかし、原発事故は秩序を破壊しようというエネルギーですから、ベクトルが正反対です。
この違いは極めて大きい意味を持っています。
つまり、収斂に向かうか、拡散に向かいかということです。
前者においては、嘘は次第に解消されますが、後者の場合、嘘は深化されがちです。
そして限界が来て、破綻するわけです。
私の数少ない生活信条のひとつは、嘘をつかないことです。
正直でありたいからではありません。
それが一番生きやすいからです。
なぜみんな生きにくい生き方を選ぶのか、私にはよくわかりません。
しかし、嘘をついていいことは何もないはずなのですが。
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