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2011/05/03

■リンチの国

昨日から実に憂鬱です。
原因は、昨日報道された「オサマ・ビンラディン殺害」です。
オバマ大統領は、そのことを発表する演説で、「ビンラディン容疑者を拘束または殺害することが就任以来の最優先課題だった」とし、その殺害を「アルカイダ打倒の戦いの中で、最も大きな成果」と強調したそうです。
なんということでしょうか。
西部劇の保安官の演説かと耳を疑いました。
まだアメリカには、リンチの文化が残っているのでしょうか。
そうは思いたくありませんが、フセインの時にふと感じたことがやはり事実だったのかと愕然としました。
前にも書きましたが、オバマ大統領にはどうも信頼感を持てないでいましたが、改めて失望しました。
チェンジとは、何に向かってのチェンジだったのか。

実は、最近、このブログで誰かを悪く言うのはやめようと思っていた矢先です。
リンチをした人を批判するのもまた一種のリンチだと思い出したからです。
残念ながらその決意は3日で終わってしまいました。

中近東で起こっているデモの映像を見て思うことがあります。
若い女性たちが顔を見せて、銃器の前でもたじろがずに、しっかりと自己主張しています。
最近そういう映像を繰り返し見ているうちに、これまでの私のアラブやイスラム社会の知識の偏りに気づかされました。
学生の頃から中東の歴史やイスラム関係の書籍はそれなりに読んできたつもりでしたが、やはりどこかに埋め込まれた先入観から自由ではなかったのです。
若い女性たちの輝く目をみて、驚くようではどうしようもありません。

9.11事件の真相は、私にはわかりませんが、少なくともアメリカ政府の発表のいくつかが嘘だったことは明らかになってきています。
フセインの裁判をしっかりとやったら、もう少し真相は見えてきたのでしょうが、それを恐れてか、フセインもまたリンチのようにして「殺害」されました。
そして、ビンラディン。
これで頭を高くして眠れるようになったのは誰なのでしょうか。
「テロとの戦い」とは「テロの戦い」のことなのでしょうか。

リンチを続ける野蛮国のアメリカに依存しなければならない日本の国民であることが、実に憂鬱で、言いようのない怒りを感じます。

余計なことですが、ビリー・ザ・キッドよりも、パット・ギャレットが卑劣だったのではないかと私は学生の頃から思い続けていたことを思い出します。
「銀の星」(シェリフのバッジ)を笠に着た行動は、私にはどうも信頼できません。

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コメント

同感です。
オバマのスピーチ、そしてUSAコール。 
あのUSAコールを聞いていると、あれが世論で、大統領オバマとしてはあのように言わないと、支持率、次の選挙に影響するということですかね。
が、福島原発の収束が見えないのと同様に、テロとの戦いがさらに拡がることが心配です。  以上

投稿: 横手紀昭 | 2011/05/04 20:15

横手さん
ありがとうございます。
みんな選挙対策で動いているようで、やりきれませんね、

投稿: 佐藤修 | 2011/05/10 08:47

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Paul Craig Roberts 2011年5月3日 Information Clearing House アメリカは必ず勝つという勝利主義の匂いがプンプンするプロパガンダ記事で、AP通信の、というよりは、ホワイト・ハウス真実省の、二人の記者とされる連中、アダム・ゴールドマンとクリス・ブラミットは書いている、という... [続きを読む]

受信: 2011/05/04 17:26

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