■節子への挽歌1356:カクテルバラ
節子
バラの季節です。
節子が育てていたさまざまなバラが咲き出しています。
節子が好きだった、バラらしくないバラのカクテルも毎日、花を増やしています。
今朝もテレビでどこかのバラ園を紹介していましたが、バラ園にはいろんな思い出があります。
もっとも私たちが一緒に行ったバラ園は、いつも早すぎたり遅すぎたりで、私自身はあまり感激したことはありません。
ところが、節子が友人たちと行くといつもバラ園は見事だったようなのですが。
あるバラ園では取材を受けて、新聞にまで登場していました。
やはり花もまた人を選ぶのかもしれません、
一番悲惨だったのは、私たちの最後の海外旅行になったイランのシラーズのバラ園でした。
時期が少し遅れてしまっていたために中途半端な見事さでした。
中途半端なバラは、興醒めです。
バラは勢いがなければいけません。
その点、カクテルバラは勢いがなくてもそれなりに雰囲気を保ってくれています。
節子はカクテルバラが好きでしたが、私の好みではありません。
節子は正統的な真紅のバラが好きでした。
私ではなく、私の友人が真紅のバラをお土産に持ってきてくれてからかもしれません。
ちなみに、私は節子に花を贈ったことはありません。
もし人生を繰り返すとしても、たぶん花の贈り物はしないでしょう。
買物嫌いな私にとって、特に花を買うことは想像もできないことですから。
カクテルバラの向側には、ジュンが植えたプレイボーイが満開です。
私はこちらのバラのほうが好みです。
そういえば、湯島のオフィスにあったミニバラが先週、小さな一輪を咲かせていました。
季節がくれば咲きだす花が、とてもうらやましいです。
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コメント
こんにちは~
佐藤様、お元気でしょうか。佐藤様にとってのバラの花…男性の方の男性らしさを感じて
微笑ましいです~申し訳ありません。
私も紫陽花に感慨があります。亡き主人を想います。人にはそれぞれの花があるんですね。
季節がくれば咲き出す花が羨ましい…本当ですね。何事もないように咲きます。
なんとも言えない気持ちになります~
投稿: ライム | 2011/05/20 15:32
ライムさん
ありがとうございます。
紫陽花ですか。
紫陽花に関しても私と妻とは好みが少し違いました。
しかし2人とも基本的には紫陽花が好きでした。
こうしてコメントをいただくと、
元気が出ます。
いつもありがとうございます。
投稿: 佐藤修 | 2011/05/20 17:47
夫はずっと花を買ってきてくれない人だったのですが、私が「誕生日に花束を貰ってみたい」と何年か言っていたら、亡くなる前、最後の私の誕生日に(その頃は元気でした)花束を買ってくれたことがありました。
それが夫と過ごした最後の私の誕生日でした。
次の私の誕生日の前日に、夫は亡くなったのでした。
こういう話を書いていると、とても寂しくなります。
投稿: まな | 2011/05/20 22:47