■節子への挽歌1382:「心配ばかりかけて」と思える幸せ
節子
3日前から全身に発疹です。
どうやら薬疹のようです。
手術後の薬は一切やめました。
フェイスブックで、発疹の処置法を知りたいと書いたら、10人以上の人からアドバイスをもらいました。
実にいろんなアドバイスがありました。
おかげで、私は薬疹のプロになった気分です。
翌日はたまたま退院後初めての通院日で、手術してくれた武田医師と久保医師に会いました。
武田さんが、抗生物質フロモックスの薬疹だと思うが、きちんと診てもらうようにというので、クリニックの遠藤さんのところで薬をもらってきました。
そのおかげで、落ち着きだしましたが、いまも上半身は見事な湿疹です。
術後に無茶をしたからだと多くの人に言われましたが、たしかにそうかもしれません。
ビールも飲んだし、合宿では暴飲はしませんでしたが、暴食してしまいました。
80歳の腕白おばあさんの高林さんからは、腕白坊主と言われてしまいました。
いやはや本性は隠せません。
しかし、おかげで、手術後は無理をしてはいけないということを知りました。
薬疹といえば、節子を思い出さないわけにはいきません。
節子は抗生物質アレルギーがあり、薬疹で2週間ほど入院したことがあります。
あの時、私は節子が燃えてしまうのではないかと思ったほどです。
湿疹だらけの自分の身体を見ながら、それを思い出しました。
すごい薬疹でした。
ですから薬疹の恐ろしさは、一応は知っているのです。
節子は、私に心配ばかりかけていました。
薬疹、気管支炎、そして…
心配ばかりかける節子がいないのが、とてもさびしいです。
どんなに心配をかけようと、やはりいてほしい。
家族も友人も、心配をかけることに、意味があるのかもしれません。
「心配ばかりかけて」と思えるのは、この上ない贅沢な幸せなのかもしれません。
| 固定リンク
「妻への挽歌07」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌1400:世界で一番孤独な部屋には「孤独」はない(2011.07.03)
- ■節子への挽歌1399:そうだ 奈良にいこう(2011.07.02)
- ■節子への挽歌1398:消えてしまった老後(2011.07.01)
- ■節子への挽歌1397:暑い夏の夜は嫌いです(2011.06.30)
コメント