■愛が欠けている社会
昨日、企業の管理者の人たちにお話させてもらう機会がありました。
「経営道」を学ぶプログラムの中での一つのセッションです。
毎年、話をさせてもらっていますが、企業の世界とはかなり違った話をするので、聴いているほうには戸惑いもあるようです。
共感もあれば反発もある、事務局の人からはそう聞いています。
かなり手ひどく、昨今の経済や経営の在り方を批判しているから無理もありません。
昨日はちょっとトーンダウンして話させてもらいました。
話の入り口は、3.11です。
これだけの体験をしたのだから、意識の上でも大きな変化が起きるはずだと、私は思っています。
そこで、まず会社や仕事への影響から入り、それぞれが考え方や行動に変化がありましたかと問いかけました。
突然の問いかけなので、戸惑ったかもしれません。
しかしあまりはっきりした変化の発言がなかったのが意外でした。
私の話からの学びなど高が知れています。
しかし、これだけの大事件からの学びは大きいはずです。
それが言語化、あるいは意識化されていないのです。
そこに、正直、私はショックを受けました。
組織の中にいるとなかなか社会は見えてこないのかもしれません。
まさに主権国家の虚構が見事に構築されているわけです。
もう少し時間をかければ、さまざまな意見や気づきの発言があったと思います。
それに、そうした「生の声」を一人称で語ることに、企業の人は全く慣れていないのです。
付き合っていて、いつもそれを強く感じます。
今の社会に欠けているのはなんだろうという問いかけもさせてもらいました。
いろいろと出てきましたが、お一人が「愛情」だといってくれました。
「愛が欠けている社会」
まったくその通りだと思います。
そこから「愛」について議論を深めればよかったのですが、私の完全なミスで話題が違う方向に行ってしまいました。
発言者には悪いことをしましたが、後で少しフォローする機会がありましたので、よかったです。
まあ不十分でしたが。
その人が言ったように、まさにいま「愛」が欠けている。
私自身、その視点を最近忘れていたことに気づきました。
いま取り戻すべきは「愛」ですね。
愛を取り戻さなければいけません。
みなさんは、世界を愛していますか。
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