■節子への挽歌1385:不思議な縁
節子
熊谷は今日も雨でした。
せっかく熊谷に来たので、久しぶりに時田さんに会いたくなりました。
電話したら幸いに時間が取れそうだということで、わざわざヘリテージまで車で迎えに来てくれました。
時田さんは建築関係の会社の社長ですが、豊かな文化人です。
俳人の金子兜太さんからも「多才多感の士」と評されるほどの俳人でもあります。
時折、句集を送ってきてくれますが、私はあまり得手ではなく、感想もなかなかいえません。
時田さんと出会ったのは会社を辞めた直後です。
たしか「日本を美しくする会」というのを友人が立ち上げたのですが、その設立の時にお会いして以来の付き合いです。
熊谷にお住まいのこともあって、なかなかお会いする機会はなかったのですが、ある時、東京の街でぱったり会ったりしたこともあります。
人の縁は、不思議なもので、これだけたくさんの人がいる東京でも、ぱったりと出会うことはあるものなのです。
私は、そうした経験がかつてはかなりありました。
時田さんは、このホテル・ヘリテージのオーナーとも懇意な関係だそうで、ホテルに着くなり、社長室で話そうということになりました。
そんなわけで、社長の杉田さんも交えて、話をさせてもらいました、
話題は、東日本大震災の被災者支援の取り組みの話になりました。
その話は、また時評編で紹介します。
感動的な、ちょっとうらやましい話です。
昨日、岡山さんのことを書きました。
杉田さんはもちろん岡山さんのことをよくご存知でした。
少しだけ岡山さんのことを話させてもらいました。
まさか時田さんを通して、杉田さん、岡山さんとつながっていくとは思いもしませんでした。
急に時田さんを思い出して連絡し、こうして旧交をあたためると共に、新しい出会いをもらい、それが何と節子にまでつながったのです。
時田さんと、なにか一緒に仕事をしたこともなければ、さほど会う機会もなく、普通なら疎遠になってもおかしくない間柄なのですが、お互いにどこか気になるところがあるようです。
人の縁とは、ほんとうに不思議なものです。
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