■節子への挽歌1367:手巻き寿司と一房のぶどう
節子
今日から親知らず歯を抜くための入院です。
たかが歯を抜くだけなのに、長ければ10日の入院だそうです。
しばらく不在になるので、昨日は少しばたばたしていて、挽歌をかけませんでした。
今日も9時には出ないといけないのです。
なにやら大仰なことになりました。
昨夜は私の誕生日も兼ねて、自宅でみんなで食事をしました。
節子が大好きだった手巻き寿司です。
娘の伴侶の峰行のイタリアンレストラン エヴィーバ!の定休日だったので、彼がつくってくれました。
せっかくのイタリアンではなく、和食になったのは、私の嗜好を優先してくれたからです。
わが家では、誰かの誕生日はいつも手巻き寿司パーティでした。
節子が始めた、わが家の文化でした。
節子がいたらどんなに楽しかったことでしょうか。
節子に供えるのを忘れてしまっていましたが。
今朝の朝食に、なんと一房のぶどうが出ました。
私は、普段は食べるものに対する欲求はほとんどないのですが、なぜか突然に何かを食べたくなることがあります。
季節には無関係に、です。
節子がいた時には、ついつい節子に、○○を食べたいのでかってきてくれない、と考えもせずにいってしまっていました。
慣れていた節子は、またかと適当に聞き流していました。
数日前に、なぜか急にぶどうが食べたくなりました。
それでいつもの癖で、ぶどうが食べたいと発言してしまったのです。
いまはぶどうの季節ではないよ、と娘にたしなめられました。
ところが、そのぶどうを娘が入院前の朝食の果物で出してくれたのです。
節約家の娘がぶどうとは、ちょっとしたサプライズです。
季節はずれの巨峰は甘みが不足していましたが、美味しかったです。
今度は忘れずに節子にも供えました。
それにしても入院はわずらわしいです。
ユカがぜんぶ支度をしてくれていますが、さぞかし退屈でしょうね。
パソコンは持参しますが、通信環境がわからないので、挽歌は投稿できるかどうかわかりません。
投稿できなくても、毎日、書くようにします。
明日は全身麻酔で、呼吸も停止だそうです。
もしかしたら彼岸探索もできるかもしれません。
初めての入院体験。
節子を身近に感ずるかもしれません。
そろそろ出かけます。
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