■節子への挽歌1368:はじめての入院
節子
入院しました。
ユカに同行してもらい、10時に病院に到着、午前中はいろいろと説明を聞きました。
親切すぎるほどの丁寧な説明で、それだけで疲れました。
節子と一緒に入院の説明は何回か聴いたはずなのですが、こんなに面倒だったかなと思いました。
血圧を測ったら高いのに驚きました。
前にもこの病院で測ったら高かったのを思い出して、血圧計が壊れているのじゃないかと言ったのですが、この前の測定器とは違いますと言下に否定されてしまいました。
そういえば、先週、降圧剤を飲むのをかなり忘れていたので、そのせいかもしれません。
幸いなことにパソコンも使え、この1年ほど、使っていいなかった通信用のエアエッジも速度は遅いですが使えました。
入院してまでパソコンをするなという節子の声が聞こえますが、挽歌は書かなければいけません。
生き方において先達の佐々木さんからも、パソコンを持ち込むなといわれていましたが、持参してしまいました。
困ったものです。
病院は、とても静かです。
新しい病院なので、空間的にもゆったりしています。
節子が元気で、付き添っていたら、きっと良い時間がすごせたでしょう。
しかし、節子がいないので、実に退屈な時間になりそうです。
入院期間は一応10日までなのですが、10日も持ちそうもありません。
これまた困ったものです。
思い出せば、節子はいつも病院でも明るかったです。
一度だけ弱気になっていたことを覚えていますが、その時以外は、私に心配をかけまいと節子は健気に振舞っていました。
私なら思い切り節子に心配をかけ、迷惑をかけたでしょう。
そんなことを思いながら、退屈な入院生活を始めました。
話す人がいないのは退屈ですね。
それにしても、時間がありすぎます。
仕方がないので、国会中継を見て、早めにシャワーに行き、フェイスブックをやりました。
6人部屋で、入院患者は同じく今日からのお一人です。
大きなタトーをした若者です。同行している奥さんもタトーが目立ちます。
とても素直そうな若者夫婦ですが、けっこう大変な状況のようで、医師がちょいちょい顔を出しています。
でもとても仲のよさそうな夫婦です。
なんだか心が和らぎます。
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