■節子への挽歌1401:池の金魚が全滅しました
節子
昨日、庭の池の掃除をしました。
1か月ほど前から池の金魚がいなくなったからです。
大きな金魚は10センチくらいに成長していました。
それが突然に、ある日から姿を見せなくなったのです。
できるだけ自然のままがいいという思いから、最近は池端の植物も刈り込むことなく放置していましたから、うっとうしいほどに茂っていました。
また池には隠れ場所になるようにと、ブロックや壊れた植木鉢なども沈めていましたから、そこに隠れているのではないかと思っていました。
しかしいつ見ても金魚がいません。
そこで久しぶりに水を入れ替えることにしました。
金魚はやはり1匹も出てきませんでした。
跡形もないのです。
金魚だけならまだしも、一緒にいたタナゴも見つからなければ、ヌマエビも見当たりません。
実に不思議です。
猫の仕業ではなさそうです。
がまがえるか蛇が食べたのでしょうか。
しかし、がまがえるも蛇も痕跡が見当たりません。
まさか蒸発したわけではないでしょう。
いや、その「まさか」がないとはいえません。
何しろあまりに見事です。
金魚は以前も死んだことはありますが、必ず池に浮いており、きちんと埋葬しました。
しかし、今回は池に死んだ金魚が浮かんでいたことはありませんでした。
池は和室から見えるので、毎朝、シャッターを上げるときなどに確認できるのです。
なぜ突然に、しかもすべてがいなくなったのか。
私の希望もあって、池の周辺はできるだけ自然状態を維持したいと思っていました。
自然のままの結界を深め、そこに沢蟹を棲息させたいと思っているのです。
毎年、沢蟹を放しますが、いつの間にかいなくなるのです。
節子がいた頃から、春になったら沢蟹が突然に大量に出てくると期待していました。
節子はいつもその話になると笑っていましたが、沢蟹捕獲にはいつも付き合ってくれました。
しかし、これまでの繰り返しで、その一画には不思議な生命の場が生まれつつある気という気がしてきた矢先の金魚消失事件です。
まあしかし、現実主義者の娘たちは、そんな話の相手をしてくれませんので、まずは池を掃除して、そこにあたらいい金魚を放しました。
毎日、存在を確かめながら、この池がどこかに通じていないかどうかを確かめるつもりです。
小さな池ですが、私には不思議な霊空間のような気がします。
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コメント
金魚がいなくなったのは、放射能汚染と関係があるのではないですか? 3/21の放射能雨により、我孫子市はホットスポットとなり、放射線量は0.4〜0.6μsv/時になってしまいました。以前は0.03μsvだったのに。芝の庭や、花壇土になると、1μsvを越えるところもあるかもしれません。どぶや、雨樋がかなり高いです。小さい子がいる場合は気をつけてください。
投稿: みき | 2011/07/05 03:00
みきさん
ありがとうございます。
可能性はゼロではありませんが、跡形もない事は説明しにくいです。
確かにわが家は「風の道」にあります。
放射線量はまだ測定していませんが、かなり高くてもおかしくない場所です。
しかし跡形がないことの説明は難しいです。
手賀沼の近くなので、シロサギではないかと言う人もいます。
しかし残念ながらわが家にはサギは来たことはありません。
実に不思議です。
いつもは池の底に隠れている、タナゴまでいなくなったのですから。
投稿: 佐藤修 | 2011/07/05 09:55
うちも同じような事がおこりました。5年で10CMほどに成長した金魚5匹が池から消えてしまいました。ほどなく町内誌で野生のアライグマの記事が目にとまりましたが、池は30CM程度の深さで隠れ家風のトンネルもあるのに簡単に捕獲できるのか定かではありません?安物の金魚を持ち去る人はいないでしょうに不思議です。
投稿: 南のみかん | 2016/09/19 09:55
南のみかんさん ありがとうございました。
わが家の場合は、その後、ガマガエルではないかと言う考えが強まっています。
実はたまたまなのですが、今日、その天敵のガマガエルの鳴き声が庭でしました。
5年前の悪夢が再現しないように、雨がはれたら、池の掃除をしようと思っています。
今日は、金魚は無事でしたが、心配です。
投稿: 佐藤修 | 2016/09/19 22:01