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2011/07/06

■菅首相はなぜ持続しているのか

松本復興担当相の辞任で、また菅首相にとっての「一定の目処」は先に延びました。
「問題解決」を起点にした発想が「近代の発想」だと私は考えていますが、問題解決型は注意しないと「一人芝居」になってしまいます。
その意味で、近代産業は「持続可能型」です。
生命保険の事業目的は生活の不安を取り除くことですが、生命保険事業を発展させるためには、生活の不安を広げることが必要です。
家電製品を売るには、故障やデザインの陳腐化を埋め込めば成長は持続します。
その限界が来たら、たとえば「地デジ化」のような枠組みを変えた技術展開をすればいいわけです。
事業そのものの中に、実は事業拡大の仕組みが組み込まれているわけです。
この構造を私は「産業のジレンマ」と呼んでいますが、そのジレンマは政治にも当てはまります。
権力を維持したければ、適度の不安をつくりつづければいいわけです。
恐怖政治はうまくコントロールできれば持続性が高いでしょう。
恐怖政治は、ある意味では民主政治以上に国民の参加度もしくは共演度は高いのです。

つまり、「問題を創りだすこと」が、顧客を生み出し、支配依存を醸成するわけです。
そこに、近代の政治や経営の本質があるように思います。
顧客の創造とは問題(不安)の創造でもあるわけです。

最近の菅首相の動きを見ていると、そのことが見事に出ています。
補正予算がすんなりと通り、復興がすんなりと軌道に乗れば、管首相が居座る理由はなくなります。
つまり、ほどほどの失政が政権を長続きさせるポイントなのかもしれません。
そんな気がしてきます。
解決の先送りは、まさに「延命」の最高の手段です。

そろそろ「近代のジレンマ」パラダイムから抜け出るのがいいような気がします。
菅首相が居座ることで利益を享受する人がたくさんいるのでしょうが、私は彼の顔を見るたびに気が萎えていきます。
最近はニュースもあまり見ません。

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