■節子への挽歌1399:そうだ 奈良にいこう
最近、ブログに疲れが出ていますよ、と2人の人から言われました。
たしかに、疲れがたまっています。
疲れの理由は、チビ太の夜鳴きのおかげで夜眠れないこと(昨夜もソファで寝ました〉から社会への大きな無力感までさまざまです。
生活があまりに平坦になっているからかもしれません。
考えてみると、一昨年の年末に思い立って娘たちと沖縄に旅行して以来、旅行にも行っていません。
行く気がしないのが理由なのですが、それではますますマイナススパイラルに落ち込みかねません。
最近、気がどんどん萎えてきているのが自分でもわかります。
気分転換に久しぶりに東大寺にでも行こうかと思い出しています。
東大寺は、最初に節子と一緒に歩いたところでもありますが、そのためではありません。
まだ会社に勤めていたころ、仕事で壁にぶつかると、東大寺の3月堂に行きました。
あの狭い空間に座っていると何か落ち着けたのです。
そして、そこから出て2月堂から奈良の町を見下ろすと、気分が大らかになったものです。
ある時は雨で3月堂から出られなかったのですが、同じように出られない人がいました。
たしか大阪大学の先生でした。
しばらくお付き合いがありましたが、それもいつの間にか途絶えています。
奈良や京都の寺院から足が遠のきだしたのは、会社を辞めた頃からです。
訪れるたびに、仏たちの顔が寂しそうに見えてきたからです。
昔は、心がやすまった薬師寺も唐招提寺も、どこかよそよそしくなりました。
節子と訪れた頃の奈良や京都のお寺には、まだ仏が宿っていたようですが、いまはどうでしょうか。
ちょっと行くのがこわい気もします。
節子がいたら、「そうだ 奈良に行こう」と明日にでも出かけたいのですが、最近の私はあまりフットワークがよくありません。
夏は暑いから秋にしようなどと思うようになっています。
これではマイナススパイラルから抜けられるはずがありません。
さてさて。
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