■民主党代表選に思うこと
民主党代表選への立候補者がにぎわっていますが、私は今話題になっている人以外の人が代表になる可能性に賭けています。
いま名乗りをあげている人は、いずれも私には共感できないからです。
あえていえば、小沢鋭仁さんくらいでしょうか。
しかし彼は代表選からは降りるでしょう。
それはそれとして、
だれもが「政局より政策だ」といいます。
こんな時期に、代表争いではないだろうといいます。
あるいは、こんな短い期間にだれがどんな政策を持っているのかわからないとも言います。
少しは政治に関心があれば、別に選挙でなくても、そのくらいのことは簡単にわかります。
たとえば立候補者のウェブサイトを見れば、かなりのことはわかります。
それもしない人は、どんなに時間があっても理解など出来ないでしょう。
そもそも興味がないのか、理解するだけのしっかりした「生活」をしていないのか、のいずれかです。
そういう人が郵政民営化を実現し、経済自由主義を応援し、社会を壊してきたのです。
少し言い過ぎでしょうか。
1980年代までの企業経営学の関心事は、「戦略」と「組織」でした。
戦略が組織を決めるとか、組織が戦略を決めるとか、という事がもっともらしく語られていました。
しかし、うまくいきませんでした。
それは当然です。
戦略も組織も、それを実際に動かすのは「人間」だからです。
そして1980年代から1900年代にかけて、人間の行動や意識に影響を与える「企業文化」が注目されだしました。
残念ながらグローバル化という大きな波の中で、その動きは止まってしまいましたが。
このブログでは何回か書きましたが、大切なのはリーダーです。
リーダーの哲学やビジョンが、政策や施策の実体を決めていきます。
もちろん実現の速度もです。
絵に書いた餅のような政策論議よりも、誰がリーダーになるかです。
人柄、見識、国民生活への思い、世界の広さ、時代的役割の自覚、主体性、行動力、実現力、そうしたことでこそ、一国のリーダーは決めるべきではないかと、私は思います。
同時に大切なのは、官僚の文化や国民の文化です。
偉そうなことを言う人ほど、だれが勝つかに興味を持っています。
テレビの政治解説番組を見ていると、それがよくわかります。
文化は、みずからのしっかりした「生活」から生まれてくると、私は思っています。
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