■テレビ市況
近くの八百屋さんに寄りました。
ほどほどの大きなスイカが600円で売っていました。
お店の若者に、何でこんなに安いのかと訊いたら、安く競り落とせたからだというのです。
そして、テレビで今年はスイカが高いと言いすぎるので、なかなか売れないというのです。
実際には例年とそう違うわけでなく、逆に高値噂が需要を抑えてしまい、市場でもなかなか売れていないというのです。
それが事実かどうかはわかりませんが、彼はテレビの報道が青果にも大きな影響を与え迷惑だと言っていました。
テレビの報道が日用品の価格に大きな影響力を持っているのは、よく感じます。
ある番組で取り上げられた食材が翌日売切れてしまったりその結果、高くなっていたりすることは、私も何回か体験しています。
妻がいなくなったので、私もよくスーパーに食材の買物に行きます。
たしかに安くなっているようにも思いますが、大企業のブランド品の価格は上昇しています。
ここでも「格差社会」を感じますが、全体としては、たぶん傾向的には、じわじわと物価が上がっているように思います。
テレビ番組のスポンサー企業の商品価格とそのカテゴリーの商品全体の価格の動きとの関係を比較したら、面白い結果が出てくるのではないかと言う気がします。
テレビの持つ経済への影響力は、極めて大きなものがあります。
テレビ関係者が原発への批判ができなかったのはスポンサーの関係だということが、よく語られます。
そうしたことは、決して原発だけではありません。
市況価格は需給関係で決まるのかもしれませんが、需給関係はテレビ報道で決まるのかもしれません。
私は、テレビの影響を受けやすいタイプなので反省しなければいけません。
ちなみに、600円のスイカはおいしかったです。
ちょっと安く買いすぎたという気がしないでもないですが。
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