■エネルギー不足が起こる理由
「あなたの暮らしがよくなれば、それだけ石油の消費量が多くなる」
以前このブログでも紹介しましたが、1949年エッソが出した雑誌広告のコピーです。
国連本部で開かれた原子力安全に関するハイレベル会合の報道で、原発がなければエネルギーが不足するという人の話を聞いて。このコピーを思い出しました。
エネルギーが不足するのは、エネルギーの供給不足とは同じではありません。
エネルギー需要が過剰になっても、エネルギー不足が発生します。
しかしなぜかみんな「不足」だからもっと必要だといいます。
その生き方が、今の社会をつくりだしたのですが。
エネルギー不足が起きると悪いので原発が必要、というのは、私には納得できない話です。
自らで不足状況をつくっておいて、原発が必要だから、原発の良し悪しは議論しないというように聞えるからです。
原発の良し悪しとエネルギー不足の問題は次元の異なる話です。
通念の呪縛から自由にならなければいけません。
エッソの広告コピーをもう一度しっかり読んでみてほしいです。
当時は、石油消費量が文化のバロメーターだったのです。
いやいまもまだそうかもしれません。
そこを問い直さなければ、何も変わらないのです。
野田首相は、その会議での演説で、「原発の安全性は世界最高水準を達成する」と言いましたが、それを聞いた福島の住民が、「その安全性が信頼できなくなっているのに」と話していました。
それにしても、野田さんの言葉は、実に虚しいです。
もう少しきちんと考えているものとばかり思っていましたが、やはりこの人は何も考えていないのでしょうか。
言葉が生活の言葉ではありません。
言葉だけの世界で生きてきたのかもしれません。
オバマ大統領にとっては、まさに、I can do business with him.でしょう。
残念ながら民主党は終わったようです。
アメリカに対峙できる政治家はいないのでしょうか。
そろそろ小沢さんに壊してほしいものです。
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