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2011/09/21

■節子への挽歌1480:台風

節子
久しぶりの台風です。
雨風がすごいです。
台風が来るとなぜか心が騒ぎます。
いつも節子には怒られていましたが、なぜか外に出たくなるのです。
自然の強い力に触れたくなるのです。
雨風に触れると、自分が大きな自然の一部であることを実感します。
同時に、恐ろしさも感じます。

ところで台風が来るというのに、その対策を今回はすっかり忘れていました。
節子がいたら、いろいろと指示されたのでしょうが、指示がないと忘れてしまうようではまだ自立できていません。

夕方の7時頃、すごい風だったのですが、突然大きな音がしました。
出てみると壁にそってバラを這わせていたフェンスがはずれて、そこにかけていた植木鉢やタイルなどが宙ぶらりんになっているのです。
しかもまさに一番の風の道をさえぎる形で、です。
ほかに飛んでいったら大変なので、雨の中を娘と一緒に片付けようとしたのですが、バラが絡まっていてうまく動かせないのです。
そのうちに、バラのトゲが腕に刺さりだして大変なことになってきました。

何とか近況措置して家に入ると今度は裏のほうから大きな音がします。
そこで今回は何もしていなかったのに気づいたのです。
明日の朝が、いささか心配ですが、まあここまできたら仕方がありません。
節子の献花台が無事だといいですが。

8時過ぎには雨がやんで風だけになりました。
と、それまで寝ていたチビ太が起き上がって、外に出たいというのです。
風がすごいので出ないだろうと思ったのですが、ドアをあけてやったら出て行きました。
そして風のほうを向いて、いつものように瞑想を始めました。
10分以上、じっと動かずに、風の中に立っていました。
そうしたら、なんと風が静まったのです。
風が止んだらまた家の中で吠え出しましたが。

私は台風が好きでした。
家の中で節子と一緒に、ちょっと不安を感じながら、自然の大きさを感じるのが好きでした。
節子がいないと台風もあんまり楽しめないのが残念です。

9時過ぎにはほとんど風はおさまりましたが、時折、突風がまだ吹いているようです。
ドキッとするような音がまだ時々しています。


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