■台風12号とTPP
台風12号の被害が広がっています。
すでに死者・行方不明者が70人を超えているようです。
テレビで見ていると、どうしても東日本大震災の映像と重なってきます。
自然の威力は、何も地震だけではないのです。
最近、こうした豪雨の被害の映像によく接するようになりましたが、被害が増えているのは、気候変動のせいでしょうか。
たしかに雨の降り方が少し変わってきたような気もしますが、どうも私は自然のせいにする気がしません。
私たちの暮らし方が、自然に沿わなくなってきているのが、最大の原因ではないかという気がします。
言い換えれば、経済のあり方につながっているように思います。
つい先ごろ、あれほどの被害が東北で起こりました。
にもかかわらず、死者がこんなに出てしまう。
テレビの映像を見ていて、いつも思うのは、映しだされている人たちの無防備さです。
東北の震災の時にも、それを感じました。
自然との付き合い方を、私たちは忘れたのでしょうか。
生き方そのものが自然に逆らっているということも含めて、やはりもっと自然を知らなければいけません。
私たちは学ぶべきことを間違っているのです。
子どもに英語を教える前に、自然の言葉を学ばせたいです。
金銭経済の知識よりも、自然経済の知識を学ばせたいです。
しかし、それを教える先生がいなくなりました。
同時に思ったのは、台風の被害で被災した人たちと東日本大震災で被災した人たちと、どこがちがうのだろうかということです。
たしかに東日本大震災は規模が巨大でした。
しかし、小さな規模で、被災者は各地で発生しているのでしょうね。
昔の日本にあったような、日常的に支え合う仕組みを改めて思い出す必要があるのではないかと思います。
しかし、その「共済の文化」も、TPPで壊されていくかもしれません。
鹿野さんや山岡さんにがんばってもらいたいですが、財務省かぶれの野田さんが相手では心配です。
TPPの破壊力は、台風12号なんてものではないのですから、もう少しみんな真剣に考えなければいけません。
郵政民営化の二の舞は避けたいものです。
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