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2011/09/06

■節子への挽歌1465:「閉鎖された空間」

統合失調症の人が幻覚妄想に影響され、自傷他害の恐れがある場合、安全目的で保護室に入ってもらうことがあります。 その人の精神世界で起こっている現象は「真実」なのです。精神保健福祉法第37条第1項の中にある法律といえども、そんな時、とても葛藤を覚えます。 「閉鎖された空間」に中に入れられる感覚、鍵を掛けられ自由に出入りすることができない状況は、苦痛です。 精神病院の実習に学生を連れて行くとき、保護室入室体験をしてもらいます。 患者さんがどのような思いで、この狭い空間の中にいるかを、体験してもらうのです。 1分ともちません。 わたしも、とても息苦しく、発狂しそうになります。
しばらく前に、精神看護学の先生からもらったメールにあった文章です。 このメールを読んだ時、もしかしたら私も、自由に出入りできない「閉鎖された空間」の中にいるのかもしれないと思いました。 そして、私が感じている現実は、果たして「真実」なのだろうか、とも。

人の精神世界は、実にさまざまです。
人によって世界は全く違うのかもしれません。
どこまでが「幻想」で、どこまでが「真実」かは、かなり難しい問題のような気もします。
この挽歌で書いていることが、時にちょっと「おかしい」のではないかと思うことがあります。
それに、4年も経つのにまだ挽歌を書き続けていることも、異常かもしれません。
そろそろその「閉鎖された空間」から出たらと思っている人もいるかもしれません。
節子なら、すばらしい女性がたくさんいるのだから、少しは私から自由になったら、というでしょう。
その言葉は、節子から何回か聞かされたこともありますし。

しかし、実は、本人は決して「閉鎖された空間」にいるなどとは思ってもいないのです。
狭いとさえも思っていない。
人の精神世界は、実にさまざまなのです。
そして、思いが深ければ、その世界は無限に広がっていくのです。
そして、自由という点においても、限りなく自由なのです。

その無限の広がり、限りない自由。
果たしてそれが「真実」なのかどうか。
それは保証できませんが。

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