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2011/09/11

■部下を守るのがリーダーの役割

昨夜遅く帰宅して、テレビをつけたら、鉢呂さんの辞任が報道されていました。
まさかこんなに簡単に辞任するとは思っていませんでした。
辞意表明して野田さんが慰留して、留まると思っていました。
しかし野田さんは、慰留もせずに辞表を受け取ったようです。
驚きました。
私の考えでは、菅さんと同じく、野田さんはリーダーではありません。
リーダーは部下の失策を守らなくてはいけません。
ましてや自らがその地位に付けた人であれば、その責任は重いです。
目先の難問をかわすために、大きな使命をおろそかにしたとしか思えません。

それにしても、政治家の発言が厳しく詮索される時代です。
まさに「物言えば唇さみし」です。
誰も自由に発言できなくなってきています。
これは政治の世界だけではなく、すべてにおいてです。
私も昨日、ある集まりで、みなさんの発想は所詮は「業界の中の話」だと発言したら、一人の人から「業界」という言葉を使わないでくれと怒られました。
まさにそう思うのが業界発想なのだと私は思いますが。
それにしても私のように軽率に言葉を使う人間は、生き辛くなりました。

鉢呂さんの言動は、決して許されることでは在りません。
以前の松本さんの言動もそうでした。
ですが、それをことさら「大問題」にする前に、もっと大切なことがあるような気がします。
何しろいまは緊急事態なのですから。
人間であれば、その言動にミスはいくらでもあります。
それをいちいちあげつらっていたら、何も前には進みません。
言葉尻を捉えるマスコミも問題ですが、それに乗ってしまう政治家も問題です。

野田さんは自分が任命した鉢呂さんを信頼していなかったのでしょうか。
鉢呂さんと一緒に、素直に陳謝し、この言動の反省をテコにして、実体の問題解決に取り組むので許して欲しいと頭を下げれば多くの人は許したように思います。
もしそれがダメなら野田さん自身が辞任するほどの覚悟を示すべきでした。
リーダーとはそういうものだと思います。
部下を見捨てる人には、リーダーは務まりません。
最近はそうしたリーダーは流行らないのかもしれませんが、私はそう思います。

野田さんには失望しました。
功利主義者だとは思ってもいませんでした。
菅前首相と同じです。
それがいまの素直な気持ちです。

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