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2011/09/19

■節子への挽歌1478:幸せの涙

節子
Pattiさんという方が、2週間前のこの挽歌にコメントを投稿してくれました。
Pattiさんは、2か月ほど前に伴侶を見送ったそうです。
翌日が47歳の誕生日。あまりにも若い別れです。
すい臓がんだったそうです。

そのコメントを読んで、私は返事が書けませんでした。
Pattiさんの言葉は、あまりにも私の気持ちそのものだったからです。
Pattiさんはこう書いています。

頑張ったのはあなたです。
ごめんね、守りきれなくて。
私と一緒に暮らしてくれてありがとう。
一緒にいるときから感謝していたよ。
泣くなと言っているかもしれないけれど、
幸せだったから、とてもいとおしいから、だからこそさみしくて泣くんだよ。
この言葉に出会って、私はたじろいでしまいました。
Pattiさんの、この言葉はまさに私の言葉でもありました。

Pattiさんは、「節子への挽歌」を読んで、いろいろな思いをめぐらせることができることに感謝していると書いてくれました。
私もまた、Pattiさんの言葉に思いをめぐらせているのに気づきました。
私だけの閉じた世界から抜け出せるかもしれない、と思いました。
最近、いささか自分だけの世界に引きこもりたくなってきていたのです。
私はこれまで、ほかの人の追悼文などを読めませんでしたが、もしかしたらこれからは読めるかもしれません。

しかし、なかなかPattiさんに返事を書けずにいました。
そして今日、Pattiさんから2回目のコメントが届きました。
次の言葉が、また私の心を打ちのめしました。

私は幸せ者です。それは誰に憚ることもなく真実です。
彼と出会えたこと、刺激的で楽しい時間を共に過ごせたこと。

このいさぎよさ。
そこに込められた万感の思い。
そうなのです。私が幸せであることは「誰に憚ることもなく真実」なのです。
今日、2度目の涙です。
こんなに涙が出たのは久しぶりです。
しかし、その涙は「幸せの涙」です。
人は幸せでも涙が出てくるのです。
そしてその結果、さみしくなる.
そしてまだ涙が出てきて、また幸せになる。

Pattiさん
私もPattiさんに負けずに、幸せです。
そして、Pattiさんに負けずに、さみしいです。
ありがとうございました。

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