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2011/09/19

■節子への挽歌1477:縁切寺

節子
暑さが続いていましたが、どうやら今日で秋に向かうようです。
午前中は暑かったのに、夕方になったら肌寒いくらいになりました。
自然の変化の見事さには、いつも驚かされます。

なぜか急に、さだまさしの「縁切寺」を聴きたくなりました。
幸いに「グレープ」のCDがありました。
このCDは、節子とよく聴きました。

「縁切寺」
節子を見送ってから、この曲を聴くと必ず涙が出ます。
ご存知の方も多いでしょうが、この歌は失恋の歌で、私たちには当てはまりません。
しかし不思議なほど、私たちのことのように思えるのです。
ちょっと長いですが、歌詞を一部省略して引用させてもらいます。

今日鎌倉へ行って来ました
源氏山から北鎌倉へ
あの日と同じ道程で
たどりついたのは 縁切寺

ちょうどこの寺の山門前で
きみは突然に泣き出して
お願いここだけは 止してあなたとの
糸がもし切れたなら 生きてゆけない
あの日誰かに 頼んで撮った一枚切りの一緒の写真
納めに来ました 縁切寺

君は今頃 幸せでしょうか
一度だけ町で 見かけたけれど
紫陽花までは まだ間があるから
こっそりと君の名を 呼ばせてください
人の縁とは不思議なもので
そんな君から 別れの言葉
あれから三年 縁切寺

なぜこの歌を聴いて、私たちのことと思えるのか不思議ですが、節子と何回も聴いたためかもしれません。
ちなみに、節子は同じCDに入っている「精霊流し」が好きでした。
もしかしたら、と、ふと思います。
あの頃から私たちには、別れが定められていたのかもしれません。
あまりの幸せさに、お互い、そんなことなど考えもしていなかったのです。

ところで節子、
君は今頃 幸せでしょうか。

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