■節子への挽歌1496:2人の留学生
節子
今日は2人の留学生が湯島に来ました。
まったく別々にですが、なぜか今日は集中しました。
一人は韓国から、もう一人は中国からです。
2人とも女性で、一人は大学院を目指しており、一人は今月から大学院だそうです。
学ぶべき目標もしっかりと持っています。
いずれも友人からの紹介ですが、どうも日本の学生よりしっかりしています。
2人は、それぞれ別々に来ましたが、話をしていて、昔やっていた留学生サロンを思い出しました。
あれも節子がいたおかげで実現したものです。
もし節子が元気だったら、またやろうかと言うかもしれません。
節子は好奇心が強かったので、外国の人が好きでした。
節子がいたらたぶんわが家に招待したでしょう。
一人のほうがやりやすいこともありますが、夫婦で取り組んだほうが好都合のこともあります。
サロンは、私だけよりも夫婦のほうが雰囲気がやわらぎます。
節子と一緒にやっていた時には、女性もよく参加していましたが、最近の私だけのサロンでは男性ばかりです。
どこが違うのでしょうか。
それにおもてなしの仕方も違います。
節子は飲み物や食べ物を用意していましたが、私は面倒なのであんまり用意しません。
ですから同じサロンでも、どこか雰囲気が違うのです。
留学生サロンをやっていた頃は、いつか帰国したみんなのところを訪ねていこうと節子と話していました。
しかし残念ながら実現しませんでした。
いまも時にお誘いがありますが、節子と一緒にやっていた留学生サロンなので、私一人で行く気にはなれません。
節子と一緒に、いろんなことをやってきたことを思い出すと、寂しさがつのります。
みんな途中で終わってしまいました。
しかし、人生はそんなものなのでしょう。
途中で終わるのが、むしろ幸せな人生かもしれません。
そんな気が、今日はしています。
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