■小沢さん報道で思うこと
小沢さんのニュースで報道は覆われてしまいました。
大きな意味を持つ事件ではありますが、その取り上げ方にはいささかの懸念もあります。
また、その陰でいろんなことが進められてしまう事が多いので、それも気がかりです。
しかし最近の新聞は、前にも書きましたが、記事の数が少なく、小さな動きはわかりません。
そもそもこの事件は、マスコミが育て上げてきた事件でもあります。
国民の多くがなぜ小沢さんをこれほど嫌悪するのか、私にはよくわかりませんが、マスコミが関与している事は否定できないでしょう。
もし同じような嫌疑を私がかけられたら、逃げようがありません。
私も桁が大きく違いますが、少しばかりの貯金がありますが、その出所を聞かれても答えられません。
しかも無罪を自分で証明するなどと言うことは、私には到底出来ません。
裁判官の推断で有罪になるような裁判制度では、法治国家とはいえません。
ブログで書いたこともありますが、私も一度、自転車に盗難保険証が貼っていなかったために犯罪者にされるところでした。
事の顛末はブログをお読みください。文京区元富士警察署天神町交番の山下巡査はもう定年で辞めたかもしれませんが、一人の巡査にさえ疑われたら無罪を証明することは難しいのです。
疑われるようなことをするなと思われるかもしれませんが、自転車はいつもマンションの屋外に駐輪していてほとんど乗らないので誇りまみれで、しかも私の服装がカジュアルすぎて、ホームレスのようだったのかもしれません。
私だけでなく、村木さんのようなキャリア官僚でさえ、抗弁できなかったのです。
権力とはそういうものです。
村木さんが当事者になってやっと気づいたように、支配する側の論理は論理ではありません。
支配が目的なのですから、論理はいかようにもつけられるのです。
だからこそ権力を裁く司法の世界は自立して、しかも透明性を実現しなければいけません。
それが司法改革の基本でなければいけません。
4億円の説明を問われて、小沢さんは検察に訊くように答えました。
自分よりも良く知っているから、と付け加えて。
私もそう思います。
検察は知り合えた事実を公開すべきです。
そこにもし疑いがあれば、起訴すればいいだけの話です。
起訴もせずに、なんとなく怪しいという雰囲気を出しているのは、私には卑劣としか言えません。
それに加担しているのがマスコミです。
国会で証言するのもいいでしょうが、そんなことで国会の時間をとってほしくありません。
どうせ内容のないやりとりで終わるでしょう。
問題は小沢さんが有罪か無罪かではなく、この国の危機を乗り越えられるかどうかです。
小沢騒ぎの陰で、誰が笑っているのか、それが気になります。
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