■節子への挽歌1502:エジプト
節子
最近またエジプトは騒然としています。
コプト教徒と軍・警察が衝突し、死者が出ています。
なかなか治まりません。
娘たちと中野さんたちは大丈夫かなという話になり、フェイスブックで確認してみました。
中野さんはカイロにお住まいです。
わが家の最初の海外家族旅行はエジプトでしたが、その時にガイドをしてくださったのが中野さんでした。
その後、ささやかなお付き合いがつづいているのです。
中野さんが教えてくれた、バレンボイムのラマラ・コンサートは、心が震えるほどに感動的でした。
ご夫妻で帰国された時には、湯島にも来てくれました。
中野さんからすぐに返信がありました。
「平和的なデモ」なはずが一転して激化してしまったことに多くの方々が、当惑しております。昨日と今日のカイロの街は、まるで喪に服しているように静まり返っています。
今日は奥さんの眞由美さんからメールが届きました。
眞由美さんはNHKラジオ「深夜便」に出演されています。
深夜なので私はほとんど寝ているのですが、今日は起きていようと思います。
コプト教徒と軍・警察の<衝突>を取り上げるそうですので。
番組表では彼女が登場するのは午前0時代です。
みなさんも起きていたらぜひお聞き下さい。
現地で住んでいる人の、確かな報道ですので。
それはそれとして、節子がいたら、間違いなくもう一度エジプトに行ったはすです。
アブ・シンベルもスフィンクスも、ルクソールも、あまりに衝撃的で、結果的には何も見てこなかったような気がします。
古代遺跡は泥の塊でしかないと言っていた節子も、エジプトは好きになっていました。
一段落したら、ぜひもう一度夫婦で訪ねようと思っていましたが、節子がいなくなってはもはや行くことはありません。
残念ですが、来世に回しました。
来世にはエジプトの謎はもう少し解けているでしょうが、観光地化も進むでしょうから、私好みではなくなっているかもしれません。
エジプト旅行で知り合った金沢の八田ご夫妻も、今はお2人とも鬼籍に入られ、節子に会っていることでしょう。
エジプトに行った頃の節子は、もしかしたら一番元気だった頃かもしれません。
あの時に、不死の秘法を学んでくればよかったです。
| 固定リンク
「妻への挽歌08」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌1600:「節子がいる私」と「節子のいない私」(2012.01.20)
- ■節子への挽歌1599:苦労こそが人を幸せにする(2012.01.18)
- ■節子への挽歌1598:青空(2012.01.17)
- ■節子への挽歌1597:家族と夫婦(2012.01.16)
コメント