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2011/10/17

■まだベトナム戦争は終わっていません

1970年代の後半だと思うのですが、タイに行く途中、飛行機がベトナムの近くを飛んだことがあります。
ベトナムの国土が見えたのですが、その一部が赤茶けて見えた記憶があります。
その写真もあるはずですが、見つかったらあとでこの記事に添付します。
ベトナムの国土が赤茶けていたのは、いうまでもなく、ベトナム戦争で米軍が枯葉剤を空からまいたためです。
それを観た時には衝撃を受けました。
豊かな植生に恵まれていたベトナムは破壊されました。
しかもその影響はいまなお続いているのです。

坂田雅子さんは数年前に、「花はどこにいった」で話題になった人です。
坂田さんの夫はフォトジャーナーリストでしたが、2003年に54歳の若さで癌で亡くなりました。
彼は以前、兵士としてベトナム戦争に送られた過去を持っていることから、坂田さんは夫の死について、当時戦場で浴びた枯葉剤が原因ではないかと思ったのです。
そして、ベトナムに行き、いまだに枯葉剤が、ベトナムの人々を蝕み続けている現実を知り、それを告発したのが、映画「花はどこへいった」でした。
観た方も少なくないでしょう。

「沈黙の春を生きて」は、その続編です。
舞台はさらにアメリカへと広がります。
この映画の最初にダウ・ケミカルの工場が出てきますが、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」の恐怖が極めて鮮烈に語られていきます。


ベトナム戦争は1975年に終結したとされています。
しかし、ベトナムにとってもアメリカにとっても、まだ戦後は終わっていないのです。
そのことがよくわかります。
しかし、この映画には救いがないわけではありません。
坂田さんもそうですが、登場する被害者のみなさんが、怒りを発しながらも、生命への愛や家族の絆、社会とのつながりをメッセージしてくれるからです。
反戦や平和への道は、やはり愛と許しにあると、この映画を観て、改めて感じました。
観るのはかなり勇気が必要ですし、重い映画ですが、ぜひ多くの人たちに観ていただきたいです。
とりわけ原発関係の技術者や、いま原発被害の補償に取り組んでいる人にも見てほしいです。
何が大切かに気づいてもらえるかもしれません。

もう少し書きたかったのですが、夜の集まりの参加者がやってきましたので、とりあえず今日はここまでにします。

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