■節子への挽歌1548:妻の役割の大きさ
節子
庭のバラの剪定をしました。
剪定というよりも、ばっさりと大整理したというのが実態ですが。
節子がいなくなって以来、庭の整理はジュンがやってくれていますが、結婚して家を出たのでこれまでのようにはいきません。
そのためもあって、庭に壁に沿って育っていたバラがどんどん大きくなり、先日の大風で支えが倒れてきてしまっていたのです。
主人がいないと庭も荒れてくるものです。
ジュンはよくやってくれますし、私もユカも水遣りなどはやってはいますが、追いつきません。
節子は在宅の時には毎日、庭の手入れをしていましたから、それに比べればどうしても庭の花木は不満でしょう。
ちょうどジュンも時間があったのでみんなでバラを剪定しだしたのですが、そのうちにどんどん切りこんで、実にすっきりしてしまいました。
節子がいたら、どういうでしょうか。
ちょっと切りすぎでしょうか。
しかし節子も、植木は切れば切るほど元気になるといっていましたから、まあいいでしょう。
庭の手入れの主担当は、まだジュンです。
ジュンは近くに住んでいて、しかも毎日、お昼頃から夜にかけて、わが家のスペインタイル工房に仕事で通ってきているのです。
それで、仕事の合間に庭の手入れをしているのです。
そのおかげで、辛うじて庭は維持されていますが、私の担当の池の周辺はいまや悲惨です。
自然らしいのがいいといいながら、手入れをさぼっていますが、自然は手入れをしてこそ維持されるものです。
困ったものです。
そういえば、わが家の家庭農園も荒れ放題です。
放射線汚染もあって、足が遠のいてしまっていますが、そろそろ枯れ草の掃除に行かないといけません。
節子がいなくなったおかげで、なにかと仕事が増えました。
しかし、妻の役割の大きさにも気づかされています。
気づくのが遅かったかもしれません。
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