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2011/11/22

■被災企業の経営者の信念

先日、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けながら復興に向けて奮闘している3人の社長のお話を聴く機会がありました。
「希望を目指して踏み出す復興魂」というテーマでのパネルディスカッションをさせてもらったのです。
3人とも素晴らしいお話をしてくださいました。
「希望の缶詰」でテレビなどでも話題になった木の屋石巻水産社長の木村さんが、「まじめに仕事をしていたおかげで、今回もみんなから支えてもらえた」と話してくださったのが、心に響きました。
まさに「企業経営の真髄」ではないかと思いました。

9つの工場のうち8つを流されるという苦境にありながら、阿部長商店社長の阿部さんは毎月2000万円の負担を覚悟して従業員の雇用を守りました。
その決断の様子をテレビで見せてもらっていましたが、直接お話をお聞きして、自社だけでなく地域全体、さらには業界全体を見据えて、広い視野で構想していることがよくわかりました。
具体策も語ってくれました。
産業とはなにか、経済とは何かにつながるお話です。
こういう人にこそ、東北経済の復興を任せたいと思いました。

大正時代からつづく老舗企業のカネシメイチ社長の小山さんのお話も心に響きました。
今回の震災で社員との距離が変わった、社長だけでがんばっていてはだめだとわかったというのです。
言葉にしてしまうとなんでもないですが、ご自身の体験からそれを語ってくれました。
小山さんは、ともかく従業員を100%信じていると言い切っている人です。
これまた企業とは何かの真髄に通じています。

そこで語られているのは、経団連などの財界の経済人たちの語っていることとあまりに違います。
本当に汗しながら生きている人、企業を経営している人の言葉は、心に響きます。
自社でめちゃくちゃなことをやりながらきれいごとを並べる、厚顔無恥な財界人に聞かせたいお話ばかりでした。

私自身、とても心洗われる時間を過ごさせてもらいました。
日本の大企業のほとんどは腐っていますが、それを支えている中小企業の多くは、私にはますます輝いて見えてきました。

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